平成13年に広島県福山市の住宅で当時35歳の主婦が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された同市の無職、竹森幸三容疑者(67)が、今年になって別の銃刀法違反容疑で広島県警から事情を聴かれていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。県警はこの際に任意でDNA型を採取し、刺殺現場の血痕の型と一致した。
捜査関係者によると、竹森容疑者は市内で刃物のようなものを所持した疑いで捜査対象となり、県警は容疑者のDNA型を他の事件で検出された型と照合する作業を進めていた。一致の結果が出た段階で初めて刺殺事件の捜査線上に浮かんだという。
竹森容疑者の自宅から刺殺現場の住宅までは5キロほどで、県警は動機や接点の有無などを詳しく調べている。