ロンドンの甃

有権者との距離

産経ニュース

英南東部で2019年夏、メイ前首相の後任を決める与党・保守党党首選の演説会を取材したときのこと。後任候補として演説会に出席していたジョンソン氏と、有権者との「距離の近さ」に驚かされた。会場前で警備もつけず、現地の有権者と写真撮影に応じていたのだ。

ジョンソン氏は当時、保守党内の支持率で他の候補者を引き離しており、首相就任がほぼ確実視されていた。一緒に取材していた米国人記者が「次期首相に簡単に近づけるなんて…」と呆気に取られていた。

ジョンソン氏に限らず、英議員が有権者と交流する様子をこれまで何度も目にしてきた。19年の英総選挙では、英北東部の選挙区で下院議員が有権者の自宅に上がり、世間話を楽しむ姿を見たこともある。「選挙区の有権者は家族と同じだよ」。その議員はそう教えてくれた。

今月15日、地元選挙区で有権者との対話集会を開催中に刺殺されたエイメス下院議員も、有権者との交流を大切にしていた。開催された集会は、大半の下院議員が定期的に開く英政界の「伝統行事」だった。

事件を受け、集会を全てオンラインですべきとの声も上がっている。安全面を考えると妥当な意見だと思うが、有権者との直接対話を重視してきた議員たちの顔が浮かび、寂しい気持ちになった。(板東和正)

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