ドクター和のニッポン臨終図巻

作家・山本文緒さん、うつ病を克服し作品に深み

直木賞に決まり記者会見する山本文緒さん=2001年1月(共同)
直木賞に決まり記者会見する山本文緒さん=2001年1月(共同)

 『自転しながら公転する』(新潮社)。書店でこの本を見つけたとき、すごいタイトルだなと思わず唸りました。この作品を始め、多くのベストセラー小説を世に出された作家の山本文緒さんが、10月13日に長野県内の自宅で亡くなりました。享年58。死因は膵臓がんとの発表です。

 今から7~8年ほど前、長年うつ病を闘病されていた女性の患者さんから、山本さんのことを教えてもらいました。

 「私の大好きな作家さんもうつ病で、闘病の日々を綴った本があります。先生にも読んでほしいです」と渡されたのが、『再婚生活 私のうつ闘病日記』(角川文庫)でした。

 僕は、どんな病気であっても、当事者が書かれたもので話題になっている本は、極力目を通すようにしています。医者には絶対に書けない視点が必ずありますから。特にこの本は、プロの小説家が書いたものですから、うつの辛さが手にとるようにわかりました。

 山本さんは、『プラナリア』(文春文庫)という作品で直木賞を受賞してから約2年後の2003年、40歳のときに思うように体が動かず、精神科へ。医師から「抑うつ状態の悪化」を指摘され、入院を勧められます。そこから、長きに亘る闘病生活が始まりました。

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