「1971」エンタメプレイバック

“変身ブーム”で特撮ヒーローの金字塔 「仮面ライダー」

十年一昔というが、さらに半世紀も前となるとかなり昔のように思う。50年前、つまり1971年のエンタメはどんな様子だったのか、振り返ってみよう。

変身ヒーローの金字塔である『仮面ライダー』(毎日放送/NETテレビ系)の放送が始まったのは71年4月3日。記念すべき第1話『怪奇蜘蛛男』は、スリラー感に満ちた仕上がりだ。

土曜日の夜7時半、子供たちが見る番組としては少々暗い気さえする。初回視聴率は関西地区では20・5%(ビデオリサーチ調べ)にのぼったが、関東地区で8・1%にとどまった。実はこの日、裏番組の『お笑い頭の体操』(TBS/朝日放送系)が30%近い高視聴率を取っていた。

しかし、1号ライダー本郷猛を演じた藤岡弘(現・藤岡弘、)のけがにより、2号ライダーの一文字隼人(佐々木剛)が登場し、「へーんしん」とポーズを取ると、一気に人気が爆発した。いわゆる“変身ブーム”が社会現象となった。

その人気を象徴するのが「仮面ライダースナック」の騒動だろう。1袋20円のスナック菓子には「仮面ライダーカード」が1枚ついていた。これを集めたいがため、子供たちがスナックを買っても食べずに、カードだけ取ると、そのまま捨ててしまうという事例が各地で起きたのだ。

「変身ブーム」をきっかけに、多くの特撮ヒーローものが雨後のタケノコのように誕生した。

土曜の夜では30%近くを取る『8時だョ!全員集合』(TBS系)というおばけ番組に対抗して、『人造人間キカイダー』が『仮面ライダー』に続いて8時から放送されると、15%近く取るなど善戦。それだけ特撮ヒーローの人気が高まっていたのだ。

第1期の仮面ライダーは75年の『仮面ライダーストロンガー』でいったん幕を閉じる。ブームはわずか4年で冷める。しかし、その後何本かの作品を経て、2000年に『仮面ライダークウガ』で完全に復活する。そこから21年間、イケメンライダーブームなども生みながら、今も絶えることなく続いているのだ。

そして23年には、生誕50周年を記念する作品『シン・仮面ライダー』が公開される。監督・脚本は庵野秀明氏。公開されたライダーの姿は、まさに最初の旧1号をほうふつとさせるものだった。

■仮面ライダー 1971年4月3日~73年2月10日まで全98話。悪の秘密結社「ショッカー」という存在や、ダブルライダー体制、幹部怪人の交代劇など特撮ヒーローもののフォーマットを生んだ作品となった。

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