「草の根」活動で奮闘する自民・森下千里氏に密着 9選ねらう立民・安住氏の牙城崩せるか タスキやポスターには「もりした千里」

 立憲民主党の安住淳国対委員長(59、当選8回)が連続8選を重ねている宮城5区(石巻市、東松島市など)で、自民党が擁立した元タレントの森下千里氏(40)のがむしゃらな選挙戦が注目を集めている。安住氏が築いた「牙城」を崩すため、半年間で辻立ち2000回という地道な活動と、明るく華やかな人柄で番狂わせを狙っている。 (報道部・内藤怜央)

 「(震災から)10年が経過して、『復興はもう完了しただろう』という県外の声も聞きます。けれども、(住人の)私たちの健康、生活がしっかりしていないと人生というのはあり得ません」

 森下氏は22日、宮城県南三陸町でこう呼びかけた。選挙戦では、「被災者の心をケアする支援の継続強化」や「防災インフラの整備」「福祉や介護職の地位向上と人材の確保」などを訴えている。

 森下氏は名古屋市出身だが、女優デビュー作は、石巻市とゆかりの深い漫画家、石ノ森章太郎さんが原作の『仮面ライダー龍騎』だった。東日本大震災後、何度も被災地で炊き出しや物資の支援をしてきた。これが政治家を志すきっかけになった。

 落下傘候補のため、公示までに2000回もの辻立ちで、自分の考えを伝え、住民の話をじっくり聞いてきた。

 森下氏は「最初は不思議な目で見られましたが、繰り返すうちに、『頑張ってね』と声をいただけるようになりました。本当に感謝、感謝です」と振り返る。

 交差点での演説中、車内から手を振ったり、軽くクラクションを鳴らして激励する住民の姿が見られた。移動中も、民家から顔を見せて手を振る人がいると、森下氏は走って駆け寄って握手していた。

 自民党宮城県連所属の和田政宗参院議員は「森下さんは、真面目でひたむきな方だ。確かに厳しい選挙区だが、選挙はどれだけ活動したか、人々と心を通わせたかで決まる。決して勝てないわけではない」と語る。

 投票にあたって、森下氏と一文字違いの歌手、森高千里さんの名前が間違って書かれるのではという懸念がネット上で話題を呼んだ。これを意識してか、タスキやポスターには「もりした千里」と表記されていた。

 一方、9選を目指す安住氏は、旧民進党が分裂して無所属で出馬した前回の2017年衆院選でも、自民党候補にダブルスコア近い得票差で勝利した強さを誇る。

 今回の衆院選では、野党共闘で政権交代を狙える「二大勢力の確立」を強く訴える。ただ、党幹部ゆえ、応援遊説などで地元活動に集中できない悩みもある。

 安住陣営の選対関係者は「地元での演説も限られるが、コンパクトに選挙区を回ってきた。今回は話題性のある対立候補で注目が集まっているが、有権者は話題に惑わされず投票に臨むと信じている。気を引き締めて臨む」と語った。

 

【宮城5区 立候補者】(石巻市、東松島市など)

○安住 淳59  立民前

▼森下千里40  自民新

※○は「優勢」、▼は「やや劣勢」(本紙分析)

zakzak

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