(米大リーグ、レッドソックス0―5アストロズ、22日=日本時間23日、テキサス州ヒューストン)ア・リーグの優勝決定シリーズ(7回戦制)の第6戦が行われ、アストロズ(西地区)がレッドソックス(ワイルドカード)に勝利し、4勝2敗で2019年以来、2年ぶりのワールドシリーズ(WS)進出を決めた。沢村拓一投手(33)は登板機会がなかった。
「悔しいです。(その一言に尽きるか)はい。終わったばかりなので、総括とかはできないです」
いつもよりトーンの低い、静かな口調。メジャー1年目をやり切った充実感よりも、敗退した無念が胸に去来した。
「この場で総括はなかなかできないので、いまチームとして負けてしまって次に進めなかった、という話なので、自分の総括をするのは時期尚早かな、と思います」
レギュラーシーズンでは55試合に登板し、中継ぎの一角としてフル回転。5勝1敗、防御率3・06、10ホールドの好成績を残した。
昨オフにロッテから、海外FAで移籍。手続きなどで春季キャンプの合流は3月上旬だった。7月下旬には右上腕の張りで負傷者リスト(IL)入り。さらに8月末には新型コロナに感染して一時離脱を強いられた。それでも、大きな故障や長期離脱なく完走した。
ヤンキースとのワイルドカードとレイズとの地区シリーズでは選手登録を外れた。しかし、リーグ優勝決定シリーズでは、ベンチ入りを果たし3試合に登板。合計2回を投げ1失点だった。
来季は2年契約の2年目。3年目に契約延長をするかどうかは、レッドソックスに選択権がある。
「終わってしまったら早いですけど、キャンプも遅れていって、コロナで離脱もありましたけど、監督、コーチはじめ、選手やスタッフの一人ひとりに支えられたおかげでここの場にいられることができたので、みなさんに感謝しています」
メジャーでのルーキーシーズンでの経験を糧に2年目はさらなる活躍が期待される。