俳優、柄本明(72)が21日、東京都内で行われた主演舞台「本日も休診」(11月12~28日、東京・明治座)の製作発表会見に共演の花總まり(48)、笹野高史(73)、佐藤B作(72)、演出のラサール石井(66)と出席した。
那須高原の医師・見川鯛山氏の人気エッセー「田舎医者」シリーズが原作の新作舞台で、昭和40年代の那須を舞台に個性豊かな人物たちの心温まる交流を描く。
1970年代に在籍した劇団・自由劇場時代の仲間との共演に柄本は「同窓会みたいな公演です。本当に戦友。極端な話、舞台の初日なんかね、泣いちゃうかもしれませんね」と涙ぐむと、笹野は「一緒に稽古場に立っていられるのが有り難い。生きている感じがするかな。いろんな方のおかげで俺がここにいてもいいのだろうかと思える幸せな安堵(あんど)感と癒しを感じていて、こんな稽古場なかったかなと。泣かずに頑張りたい」ともらい泣きした。
佐藤は「金がなかった時代、エチュードしたり、酒飲んだり、良い時代だったなぁと。それが昨日のことのように思い出せます。みんなが演劇人として生きてこられたのがうれしいですね」と思いをはせた。