次の「人間国宝」にふさわしい落語家とは? 柳家小三治さん死去で関心高まる 認定された3人に共通の実績

 人間国宝、柳家小三治さんの死去で落語界は4半世紀ぶりの事態を迎えた。映画『皇帝のいない八月』に乗っかるわけではないが、「人間国宝のいない十月」を落語界は迎えてしまった。

 落語家として初めて人間国宝に認定されたのは1995年、小三治さんの師匠である五代目柳家小さん師匠(2002年没)。翌年には、桂米朝師匠(2015年没)も人間国宝となった。

 小三治さんが3人目として認定されたのは2014年。米朝師匠亡き後は、落語界のたった1人の人間国宝だった。

 小三治さんが亡くなった今、落語家として次の人間国宝はいつ誕生するのか。誰が人間国宝に最も近いのか。そんな関心が高まる。

 「人間国宝に認定された3人には共通の実績があります。それを見極めれば、おのずと次が見えてくる」とイミシンに語るのは文化行政にも精通している演芸関係者だ。共通の実績を明かす。

 「紫綬褒章が3人の共通点。米朝師匠、小三治師匠は芸術選奨文部科学大臣賞から紫綬褒章というステップを踏んでいます。小さん師匠と米朝師匠は文化庁芸術祭賞も受賞している。芸術祭賞は落語家本人が手を挙げるコンクール方式なので、参加して賞を狙うこと自体が文化行政に貢献しているとお役所は考えます。つまり貢献度の高い実績となります」

 以上から、芸術祭賞受賞・芸術選奨受賞・紫綬褒章受章の三冠王が人間国宝に最も近いという図式がみえてくる。今、これをクリアし、芸が確かな落語家は誰か。先の演芸関係者が続ける。

 「香盤(入門年)順不同で言えば、桂文枝、春風亭小朝、立川志の輔、五街道雲助、柳家さん喬、入船亭扇遊あたりが条件をクリアしています」と見通す一方、こう付け加える。

 「税金から賞金や年金が支払われますので、それ相応の人格が求められます。こうした賞の条件には『国民の模範となること』といった文言があるのです。すると過去にスキャンダルがあった人は選考関係者も二の足を踏むでしょうね。小朝師匠は前妻との騒動が何かと芸能マスコミを騒がせたとはいえ、紫綬褒章を受章したのは騒動後なので、みそぎを済ませたと考えていいでしょう」

 人間国宝にふさわしい人材があふれている落語界。一人ずつなんてけち臭い。複数人の認定があってもいいじゃないか。

zakzak

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