ドクター和のニッポン臨終図巻

落語家・柳家小三治 コロナの時代になっても居直る覚悟 羨ましいくらいのピンピンコロリ

人間国宝の落語家・柳家小三治 =2014年
人間国宝の落語家・柳家小三治 =2014年

 あれは5月のこと、僕らの地元・兵庫県立芸術文化センター(西宮市)に小三治さんが来たと嬉しそうに話す患者さんがいました。

 「緊急事態宣言で延期になっていたけど、やっと小三治の噺が聞けたよ。先生、〈粗忽長屋〉って知っとる?」

 「…ごめんな。落語は疎くて」

 「先生は死ぬ本をいっぱい書いとるくせに〈粗忽長屋〉を知らんのか。一度、小三治の落語を聞きに行ったほうがええ」

 じゃあ今度兵庫に来た時は…と思っていたのに願いが叶わず残念です。人間国宝の落語家、柳家小三治さんが10月7日に都内の自宅で亡くなりました。享年81。死因は、心不全でした。

 5日前には高座に上がり、死の当日も、普通に朝食を食べて、歯科へ行き、帰宅後に入浴。その夜、部屋で倒れているのを妻が発見。救急車を呼んだものの、帰らぬ人となりました。

 〈粗忽長屋〉は、自分が死んだことに気づかず、うっかり長屋に帰ってきた男の話だそうですが、小三治さんもおそらく、急ぎすぎて、死んだことに気が付いていないのでは。羨ましいくらいのピンピンコロリです。しかし、小三治さんの人生は、多くの病との闘いでもありました。リウマチや糖尿病を抱え、2017年には頚椎を手術。その後、腎機能障害で入院し、この5月に復帰したばかり。落語協会会長の柳亭市馬さんは追悼文でこんなことを仰っています。

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