NHK大河ドラマ「青天を衝け」の第31話が17日、放送され、劇中で、主人公・渋沢栄一(吉沢亮)が現代でいう“不倫”の末に相手の女性を妊娠させ、妻の千代(橋本愛)に土下座で謝罪するシーンがあった。この場面はSNSでも大きな話題となり、ツイッターでは「千代さん」がトレンドに入るなど、視聴者から書き込みが殺到した。
吉沢が主演を務め、新一万円札の顔ともなる実業家、渋沢栄一の人生を描く「青天を衝け」。栄一の“相手”は、大阪で女中として働いていた大内くに(仁村紗和)で、第30話(10日放送)で、栄一が大阪にある造幣局に出張した際、その晩に開かれた宴席で出会った。
廊下でぶつかり、くにの顔を見た栄一は一目で彼女のことが気に入ったようだった。その後、彼女に話しかけ、戦で行方不明になっているという夫が、栄一にそっくりだったという説明を受けた。「堪忍どす。お偉い方をじろじろと…」と謝罪し、その場を去ろうとしたくにの腕をグッとつかみ、彼女を引きとめた栄一。するとくには、栄一の足袋の指のところに穴があることに気づき、「その穴、繕いまひょうか?」と申し出た。
宴会後、部屋で1人仕事をしている栄一。そこに縫った足袋を持ったくにがやってきた。枕元に足袋を置き、そのまま部屋を出ようとすると、栄一は「あぁ、ちっと」と呼び止め、彼女を部屋に引きずり込んだ。後日、千代は、栄一の足袋が赤い糸で“何者”かに縫われていることに気づき、心配そうな顔を浮かべるシーンも描かれた。
第31話の冒頭で、手紙を読みながら動揺しまくる栄一。そこにくにの妊娠が書かれていたと思われる。栄一は千代に「折り入って、話をせねばならんことがある」と打ち明けた。その後、くにが上京し、渋沢邸を訪問。彼女のお腹はだいぶ大きくなっていた。その姿に絶句する千代。くには「奥さまどすか?」と切り出し、「堪忍どす!」とひざまずいて「迷惑かけるよって、一人で大坂で産むつもりやったんどす」と説明した。