米中“軍事的緊迫”に求められる日本の具体策 中国が開発急ぐ「極超音速兵器」とは 自由主義陣営は台湾周辺で牽制強める

張り合うバイデン大統領と習国家主席(ゲッティ=共同)
張り合うバイデン大統領と習国家主席(ゲッティ=共同)

米国と中国の軍事的緊張が続いている。中国軍は、核弾頭を搭載可能な「極超音速兵器」の発射実験を行っていた。日本や米国のミサイル防衛(MD)網を無力化しかねない兵器だ。一方、米軍の駆逐艦は、カナダ軍のフリゲート艦とともに台湾海峡を通過した。19日公示の衆院選でも、日本と世界の平和と安定を維持する具体策が求められそうだ。

英紙フィナンシャル・タイムズ電子版は16日、中国が8月、極超音速兵器の発射実験を行ったと報じた。ロケットで打ち上げたミサイルが、地球の低周回軌道を回った後に速度を上げながら滑空飛行した。目標は外したが、約30キロ離れた場所に到達したという。

米情報当局は、中国の技術力の「驚異的進歩」に衝撃を受けたという。フランク・ケンドール米空軍長官は9月、中国が「宇宙からの地球規模の打撃能力」を向上させていると懸念を示していた。

極超音速兵器は音速の5倍以上の速度で飛行し、機動性が高く探知や迎撃が困難。米国やロシアも開発を進めている。米国は9月下旬に「極超音速ミサイルの実験に成功した」と発表している。

米中が対峙(たいじ)する台湾海峡の緊張も続いている。

米軍の駆逐艦とカナダ軍のフリゲート艦が先週、共同で台湾海峡を通過したと、ロイター通信が17日、報じた。中国は今月に入って、台湾の防空識別圏(ADIZ)にのべ150機を超える戦闘機や爆撃機を進入させており、牽制(けんせい)する狙いとみられる。

中国側は地域の緊張を招くと反発するが、米軍は「『自由で開かれたインド太平洋』に向けた、米国と同盟国やパートナーの決意を示すものだ」と強調した。台湾海峡は米軍艦が頻繁に航行しているほか、英軍艦も先月、通過した。

軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「中国軍の極超音速兵器は、ロケット『長征』を使用したと報じられるが、画像も公開されておらず、開発がどれだけ進んでいるのか不明な点が多い。兵器として使用できるレベルではないとみられるが、(日本や米国などの)ミサイル防衛網を突破する狙いがあるため、注視する必要がある。軍事予算が青天井の中国に対しては、(米軍とカナダ軍艦船の台湾海峡通過なども含めて)自由主義陣営が結束して対処するしかない」と指摘した。

zakzak

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