(アストロズ5-4レッドソックス、15日、ヒューストン)米大リーグ、ア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が開幕。ワイルドカードから勝ち進んだレッドソックスと5年連続出場のアストロズ(西地区)が対戦。ポストシーズン(PO)初登録された沢村拓一投手(33)は1点ビハインドの八回に7番手で登板し、1/3回を投げ1安打1失点2四死球だった。
待望のポストシーズン初登板は制球に苦しんだ。先頭のグリエルにいきなりフルカウントから四球で出塁を許すと、続くマコーミックにも2球続けてボールを与え、捕手と内野手がマウンドにかけ寄り声を掛けた。3球目は外角低めの速球でストライクを取るも、カウント2―1からこの日最速98マイル(約158キロ)の速球を捉えられ左前打。無死一、二塁とピンチを招く。この場面でコーラ監督がマウンドへ。守備位置を含めアドバイス。沢村も切り替えたいところだったが、バントを狙った9番マルドナルドに2球目のスプリットで死球を与え無死満塁。さらに、続くアルトゥーベに高めに入ったスプリットを中犠飛とされ1点を失った。沢村はこの時点で降板。代わって登板したペレスが1死一、二塁からブラントリーを併殺打に打ち取り、ダメージを最小限に抑えた。
チームは2点を追う九回にヘルナンデスがこの日2本目のソロ弾を放ち1点差に詰め寄るも反撃は及ばず、初戦を落とした。沢村はワイルドカードゲーム、地区シリーズでは登録外で今回のリーグ優勝決定シリーズで初めてメンバーの26人に登録されていた。
メジャー1年目の今季はレギュラーシーズンで55試合に登板し、5勝1敗、防御率3・06だった。コーラ監督は「きょうは(本塁打を浴びた)アルテューベとコレアへのミス2球に決められたが、チームは良く役割を果たした。打線もうまく機能していたし前向きに次戦につなげたい」と語った