「犬食禁止」で韓国大揺れ 愛犬家・文大統領が検討発言 動物愛護団体は大歓迎も畜産業団体「妄言だ」と反発 年間50万~250万頭が消費

韓国の市場内にある犬肉専門店。日本語や英語の表記もある
韓国の市場内にある犬肉専門店。日本語や英語の表記もある

 韓国で激しい論争が勃発した。来年5月までの任期間際でレームダック(死に体)状態となっている文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「犬食の法規制」に言及したからだ。犬の生産者や専門料理店は「家畜とペットを一緒にするな!」と猛反発しているという。30年以上続く議論に、なぜ決着が付かないのか? フリーライターの金正太郎氏が背景に迫った。

 「犬の食用禁止を慎重に検討するときが来たのではないか」

 文大統領は9月27日、金富謙(キム・ブギョム)首相との会談で、こう発言した。

 文氏は愛犬家として知られ、複数の犬を飼っている。うち1匹は、2018年に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記から贈られた同国原産の猟犬「豊山犬」。今年7月には、7匹の子犬を産んだと、文氏自ら世話の様子をSNSにアップするほどだ。

 文氏の発言を受け、動物愛護団体が記者会見して大歓迎した一方、畜産業の団体「大韓育犬協会」幹部はラジオ番組に出演して「妄言だ」と反発した。「有名人や社会的地位のある人が食べているのに、はっきり主張してこなかったのが問題だ」と、隠れ支持者は多いと指摘した。

 朝鮮半島の犬食文化は、古代から続くという。ただ、韓国では1986年アジア大会、88年のソウル五輪といった国際大会開催で、ソウル市が犬肉販売を禁止し、店舗は裏路地に追い込まれた。2018年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪でも禁止が議論されたが、立ち消えとなった。

 犬肉の流通量や店舗数といった統計は存在せず、韓国の西南端・珍島(チンド)などにある畜産業者が食用犬を扱っている。韓国メディアによると、1年間に50万~250万頭が消費されるといい、それなりの需要は存在している。

 調理方法は、肉をたっぷりのエゴマの実や香菜、ヤンニョム(調味料)と一緒にして煮込む補身湯(ポシンタン)が有名。盛夏の節目となる「伏日(ポンナル)」に、滋養強壮を付けるため食べられてきた。

 筆者は、補身湯を食べた経験がある。独特の濃厚なスープは味わい深く、肉は豚トロのような食感で、ローストビーフの味がした。

 中高年男性に愛食家が多く、法規制は歴代政権では実現しなかった。今後、文氏の手ワン(腕)が注目される。

zakzak


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