巨匠ルネ・クレールの名作映画5本を上映 15日から東京・新宿武蔵野館

 巨匠ルネ・クレールが亡くなって40年がたつ。映画の原点を作った4大巨匠のひとりと称される偉大な監督のメモリアルイヤーだ。チャップリン、小津安二郎、ジャック・ドゥミらから敬愛されたことは有名。その偉大な監督をしのび、記念すべき5作品を上映する「ルネ・クレール レトロスペクティブ」が15日から、東京・新宿武蔵野館で始まる。大阪では11月5日から、テアトル梅田で。

 すべて4Kデジタルリマスター版に修復した今回のベストセレクション。上映されるのは『巴里の屋根の下』『ル・ミリオン』『自由を我等に』『巴里祭』『リラの門』の5作。

 トーキー初期の傑作4本と、最円熟期の『リラの門』を美しい画像で見られるのは幸運だろう。第二次世界大戦では戦火を逃れてアメリカに渡り、ハリウッドにも足跡を残した。帰国してからはジェラール・フィリップを世界的大スターに育て上げた功績も忘れてはならない。

 『巴里の空の下』(1930年)はフランスで作られた初めてのトーキー。映画史上に名高いラザール・メールソンの美術や同名の主題歌が大ヒットしたことでも知られる。

 『ル・ミリオン』(31年)は、ブロードウェー・ミュージカルやハリウッドでリメーク映画としても作られた傑作ドタバタ喜劇。

 『自由を我等に』(31年)は機械化する社会への批判を込めた風刺劇。ベネチア映画祭で絶賛されるも、ファシスト政権下のイタリアやナチス・ドイツなどで上映禁止処分となった。チャップリンの『モダン・タイムス』にも影響を与えた。

 『巴里祭』(33年)は革命記念日前日が舞台。恋人たちの雨のシーンは後世の映画に影響を与えた。主題歌『巴里祭』はシャンソンの代名詞ともいえる名曲だが、ルネ・クレール自身が作詞を担当している。

 『リラの門』(57年)は、ルネが南仏サントロペで、伝説的なシャンソン歌手のジョルジュ・ブラッサンと作家のルネ・ファレと出会ったことから生まれた傑作。ヒロイン役のダニー・カレルの小悪魔的魅力があふれている。

 時代を超えた傑作の数々、見逃す手はない。 (望月苑巳)

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