勝負師たちの系譜

「藤井世代」のトップランナー永瀬拓矢 序盤から激しい若手有利の戦法で王座防衛

 木村の王位戦の就位式で、印象に残ったことがある。それは来ていたファンのほとんどが、単に報道で知ったファンでなく「地元に来て頂いてお話をさせて頂きました」というように、実際に会ったファンであるということ。

 これも師匠の佐瀬勇次名誉九段が普及に熱心で、全国を回った棋士だったことが影響しているのであろう。

 五番勝負は、第1局に木村が角交換腰掛銀で勝った後は、永瀬が巻き返し、この5日の第4局に勝ち、3勝1敗で永瀬の防衛となった。

 注目すべきは、第2局以降の戦型がすべて相掛かりだったことで、私が常々言う、序盤から激しい将棋ほど若手有利、が実証されたことだった。

 相掛かりは木村も昔から得意としていた戦型だから、逃げる訳にはいかないだろうが、若手の実力者相手には簡単には勝てないということか。

 『百折不撓』とよく書く木村が、これから何歳までトップの位置で頑張れるか、永瀬が藤井に追いつく日は来るのかなど、興味は尽きない。

 ■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

zakzak

  1. 【大韓航空機爆破30年】実行犯の金賢姫元工作員インタビュー 「めぐみさんは金正日一家の秘密を知ってしまった」

  2. 中国に「大変失望した」 WHOテドロス事務局長が表明

  3. MEGA地震予測「いま最も危ない」3ゾーンはここだ! 村井氏「震度6程度が1~2月に発生する可能性」

  4. 【劇場型半島】大韓航空機爆破犯の金賢姫元工作員はなぜ「横田めぐみさんは生きている」と確信しているのか

  5. “異常判断”連発の韓国司法 いわゆる「元徴用工訴訟」で国際ルール無視…文大統領が恐れる日本の報復 松木氏「甘えた判断は世界に恥をさらす」