専門家に聞く「緊急事態解除後のコロナ対策」

若年層の感染拡大、なお注意必要 医師お勧めのマスク活用法

自治体によっては「週末ミッドナイト接種」を行うなど若年層のワクチン接種率も徐々に向上している
自治体によっては「週末ミッドナイト接種」を行うなど若年層のワクチン接種率も徐々に向上している

 新型コロナワクチンの2回接種が進み、感染者数の急減が報じられている。緊急事態宣言の解除で、以前のように同僚や友人と一杯やりたくなる気分になる人は多いだろう。一方で、ワクチンの抗体価が時間経過とともに低下し、変異株への感染予防効果も下がるため、3回目の追加接種(ブースター接種)も話題だ。感染は怖いが日常性も取り戻したい。どうなるのか。

 「感染予防の観点からすれば、すぐに以前のようにマスクを外して会話や会食をするのは難しいと思います。日本では65歳以上の高齢者のワクチン接種は約9割まで進んでいますが、その他の年齢層ではまだ半分程度、10代のワクチン接種はまだ少ない状況です。ワクチンで感染拡大を封じ込めるには、今しばらく時間がかかると思います」

 こう話すのは、国立感染症研究所感染症疫学センター予防接種総括研究官の多屋馨子医師。ワクチン普及に尽力すると同時に、国立感染症研究の「予防接種情報」(国立感染症研究所 予防接種情報で検索)のトピックス「新型コロナワクチンについて」も手掛け、新しい情報提供も行う。

 日本では、ファイザー社や武田/モデルナ社のワクチン接種の対象は12歳以上(アストラゼネカ社は原則40歳以上が対象)。デルタ株による第5波では、20~50代の感染者数が増加する一方、10代の感染者も増えた。そのため、自治体によっては、10代のワクチン接種を推進し、9月の2学期開始後も感染予防への注意喚起を促し、警戒感を強める動きを見せた。

 「10代は新型コロナウイルスに感染しても、ほとんどが軽症で済むと報告されています。しかし、学校で感染して家庭内に持ち込んで、感染を広げることを考慮すれば、ワクチン2回接種を適切に活用していただきたいと思います」

 欧米ではデルタ株の流行で、若年層の感染拡大が進んでいることから12歳以上の子供のワクチン接種が進行中だ。米国では12歳未満の子供へのワクチン接種の臨床試験開始の動きもある。先進国では、重症化しやすい人へのワクチン2回接種から、感染拡大をより防ぐための3回接種、さらには子供への2回接種が進んでいる。日本でも、やがてはそうなるのだろうか。

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