背水の森保監督、進退問題は沈静化

産経ニュース
オーストラリアに競り勝ち、サポーターにあいさつする森保監督=埼玉スタジアム
オーストラリアに競り勝ち、サポーターにあいさつする森保監督=埼玉スタジアム

12日のオーストラリア戦で日本は劇的勝利を挙げ、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選を2勝2敗の五分に戻した。2位オーストラリアとの勝ち点差を3に縮めた意義は大きい。連敗を免れ、取り沙汰された森保監督の進退問題はひとまず沈静化した。

日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「重圧の中で信念を持ってやってくれた」と評価。11月にはベトナム、オマーンとの敵地2連戦を控えるが、「毎月試合があって準備期間がない中で監督を変えるのは難しい。変えてよくなるケースは多くない」と最終予選を通じて森保体制を支えていく意向を示した。

いばらの道は続く。日本は格下とみられたオマーンへの敗戦が響き、現在4位。2試合ある首位サウジアラビアと2位オーストラリアの直接対決の結果にもよるが、プレーオフに進む3位の地位すら安泰ではない。下位に沈む中国、ベトナムはもちろん、上位陣からも勝ち点3を奪うことが求められる。

光明は見えた。中盤の底に遠藤航1人を置き、その前に田中と守田を並べる〝新布陣〟が機能した。3試合で1得点だった攻撃が活性化し、手ごわいオーストラリアから2点を奪った。「勝利をつかみ取りに行くという前向きな采配をしたいと思っていた」と指揮官。大胆な決断で、戦術の幅が生まれたことは大きな収穫だ。7大会連続のW杯出場へ、負けられない戦いが続く。(川峯千尋)

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