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クレイグ版ボンドの集大成、CIAパロマの美貌にも注目 映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」

 ジェームズ・ボンドの活躍を描くシリーズ25作目の「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(公開中)は、ダニエル・クレイグ主演版5作品の完結編。手に汗握るカーチェイスに、火薬・弾薬の大量消費、世界を股にかけて製作費を惜しまぬ娯楽映画の醍醐味は、今回もたっぷり味わえる。

 ジャマイカで引退生活を送るボンドに、CIA出身の旧友フェリックスが助けを求めてきた。誘拐された科学者を救出してほしいという。これが、人類を恐怖のどん底に陥れる“凶悪な最新技術”を備えた謎の黒幕を追うことにつながって…。

 ボンド起用当初、ロシアのマフィア風と揶揄されたクレイグは精悍さを増す一方で、女性への感傷に浸りがち。ボンドが死闘を繰り広げた敵の娘、マドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)が前作「スペクター」に続いて、恋人として出演。物語の鍵をにぎるのだが、それ以上に目を引くのが、科学者を救出する場面でボンドのパートナーとなるキューバのCIAエージェント、パロマ役を務めた超美人のアナ・デ・アルマス。

 「わたし、まだスパイ研修して3週間なの」とウブな微笑みで現れるが、胸元が大きく開き深いスリットの入ったロングドレスからハイキックを繰り出して大暴れ。前半しか登場しないのが実に惜しい。パロマを見るためだけに、もう一度観たいくらい。日系人監督らしさが出た衝撃的なラストに賛否渦巻いているが、164分間の長尺は飽きさせない。(中本裕己)

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