ドクター和のニッポン臨終図巻

劇画家さいとう・たかをさん 創作活動を支えた「大の肉好き」

 これは、糖尿病が増え続けていることと大きく関係しているのは間違いありません。糖尿病の人は、そうでない人に比べて膵臓がんのリスクは2倍。また、BMIが30以上の肥満の人は、3倍以上のリスクがあることがわかっています。

 こうした要因が当てはまるという人は、まずは歩くことを心掛けてください。ウオーキングを毎日続けると、インスリンの過剰な分泌を防ぐことがわかっています。詳しくは、僕が書いた『糖尿病と膵臓がん 長生きするためのヒント』(ブックマン社刊)という本を参考にしてください。

 治療が難しい膵臓がんには、他のがんよりも悲劇的なイメージがあるかもしれません。しかし、さいとうさんは男性の平均寿命を超えて元気に創作を続けられました。大の肉好きで知られ、70代後半までは毎朝ステーキを、歯の力が弱ってからはしゃぶしゃぶを食べていたそうです。もしもがんのリスクを気にして粗食に切り替えていたら、『ゴルゴ13』も続いていないかもしれません。生涯現役の人には、肉好きな人が多いです。75歳を過ぎたなら、健康を気にしすぎるよりも好物を食べて暮らした方が元気でいられます。

 ■長尾和宏(ながお・かずひろ) 医学博士。東京医大卒業後、大阪大第二内科入局。1995年、兵庫県尼崎市で長尾クリニックを開業。外来診療から在宅医療まで「人を診る」総合診療を目指す。この連載が『平成臨終図巻』として単行本化され、好評発売中。関西国際大学客員教授。

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