切っても切れない薬物と水商売 コロナ禍、リゾート気分で大麻を嗜むキャバ嬢が増加

【カワノアユミの盛り場より愛を込めて】

 先月20日、元ミス学習院でAV女優の結城るみなが覚醒剤を所持したとして覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕されていたことが「文春オンライン」で報じられた。芸能界の薬物逮捕といえば昨年9月に伊勢谷友介が大麻取締法違反で逮捕されたのが記憶に新しいが、同様に薬物と切っても切れないのが水商売だ。

 有名なのは2009年に元俳優の押尾学氏が合成麻薬「MDMA」を使用したとして逮捕された事件。MDMAは2000年代初頭、キャバ嬢の間ではクラブイベントなどで用いられ、かつて六本木にあったクラブ「ヴェルファーレ」では入口に麻薬探知犬が出動するほど厳しく取り締まられていた。

 押尾氏の一件でMDMAは敬遠されたが、その後を追うように流行したのは「赤玉」と呼ばれるベンゾジアゼピン系の睡眠薬。正式名称「エリミン」といい、抗不安薬としてもキャバ嬢の間で人気を集めた。現在も闇で個人輸入が行われており、ネットで密かに取引されている。

 2010年頃、赤玉同様にキャバ嬢の間で流行したのが「ホスピタルダイエット」と称されるタイ製の無承認無許可医薬品。最近は筋トレブームでジムに通うキャバ嬢も増えているが、当時のキャバ嬢は細ければ細いほど良いとされた。ホスピタルダイエット薬を個人輸入するために、年に何度もタイを訪れるキャバ嬢も多くいた。なお現在はエリミン同様、厚生省令が定める向精神薬条約第3種向精神薬に指定されている。<page/>

 だが、コロナ禍で輸入品の仕入れが困難になり、個人輸入されている違法薬物の価格が高騰。代わりに急増しているのが市販の風邪薬の過剰摂取や、自宅栽培による逮捕者が絶えない大麻の取引だという。都内のキャバクラに勤務する女性はコロナ禍での大麻の使用用途についてこう語る。

 「SNSで簡単に手に入るので、アウトドアに大麻を持ち込むのが人気です。グランピングキャンプや、店の客からクルージングで大麻パーティーをしようと誘われたこともあります。沖縄旅行のついでに現地で大麻を購入してホテルで吸うという子もいますね」

 外で酒を自由に飲むことができない今、リゾート気分で大麻を嗜む若いキャバ嬢が増えているという。大麻は覚せい剤などに比べるとライトな感覚で使えるというが、厚生労働省によると大麻の乱用は情緒不安定、人格変容、大麻精神病(幻覚・妄想等)の原因になるとされている。また、薬局で市販されている薬にも依存性のある薬物が含まれている場合がある。世界で大麻の規制緩和が進む今、日本ではどうするべきなのだろうか。

 ■カワノアユミ アジアの横丁を徘徊するライター。底辺キャバ嬢として歌舞伎町と海外夜遊びに20代を費やす。著書に、アジア5カ国の日本人キャバクラで9カ月間潜入就職した『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)

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