李在明氏が薄氷の過半数 韓国与党内に確執残す

産経ニュース
10日、ソウル市内で与党の大統領候補に選出後あいさつする李在明・京畿道知事(聯合=共同)
10日、ソウル市内で与党の大統領候補に選出後あいさつする李在明・京畿道知事(聯合=共同)

【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権の与党「共に民主党」は10日、来年3月の大統領選の公認候補として李在明(イ・ジェミョン)京畿道(キョンギド)知事(56)を選出した。9月から各地で行われた予備選の結果、累計で50・29%と過半数の票を獲得して李洛淵(ナギョン)元首相らを破った。大統領選では、現在予備選を進めている保守系最大野党「国民の力」の候補と事実上の一騎打ちとなる見通しだ。

李在明氏は選出後の演説で「国民が求める変化と改革を必ず成し遂げる」と強調。「日本を追い越し、先進国に追いつき、世界をリードする国をつくる」と訴えた。李在明氏は歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで人気を集め、歴史問題をめぐる日本への強硬な発言でも知られる。

李在明氏は文大統領とは距離があり、「非主流」を自認してきた。文政権の経済政策に批判が相次ぐ中、現政権からの変化を望む層の支持を取り込んだとみられている。一方で、金大中(キム・デジュン)元大統領から文大統領へと続く革新政権の理念の継承もアピールした。政策では、国民に最低限の所得を保障する「ベーシックインカム」の導入を提唱する。

李在明氏には、京畿道・城南(ソンナム)市長時代の都市開発事業で参加業者が不正に巨利を得た疑惑が浮上し、検察が捜査している。李在明氏は各地の予備選を優位に進めつつ、一般有権者も加わった選挙人団の最後の投票に限っては約28%の得票にとどまり、約62%の李洛淵氏と大差がついた。疑惑が影響したとみられる。

李洛淵陣営は、候補としての李在明氏の資質を批判。投票結果についても無効票の扱い方に異議を申し立てる方針を示しており、党内の確執が残された。

最近の世論調査では、李在明氏が支持率で首位になることが多く、尹錫悦(ユン・ソンヨル)前検事総長、国会議員の洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏と国民の力候補がそれに続いている。

■「日本を追い越す」 韓国与党候補の李在明氏、演説で対抗意識

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