虎のソナタ

信じる虎党は救われる!? 残り12試合、とにかく勝ってくれぃ!

サンスポ
一回、大山の先制打に盛り上がる左翼席の阪神ファン
一回、大山の先制打に盛り上がる左翼席の阪神ファン

ニワトリが先か、タマゴが先か-。

岸田首相がツイッターで「妻の作ってくれるお好み焼きが大好きです」とつづり、ファーストレディーとなった妻・裕子さんとのおしどり夫婦ぶりが注目を集めている。

阪神の自力優勝の可能性が消滅し、心の中にぽっかりと穴が空いたような日を迎えていた。だから、ぼんやりとテレビを眺めていると、そんな新首相への内助の功が、うらやましくなってくる。

畳の上で横になっている妻に「岸田さんはええなぁ」とつぶやいたら、「岸田さんになってから、いったら?」と-。

ニワトリといえば、宮崎で行われた阪神-ロッテのファーム日本選手権で阪神が日本一に輝いた。大阪から出向いた虎番、織原祥平は「平田2軍監督は前日練習のとき『胸を借りるつもりだよ』と話していました。ロッテの鳥越2軍監督は明大の後輩なんですけどね」とクスッ。「日本一の瞬間を見ることができたのは記者として幸せです。いい一日でした」と感激していた。

緊急事態宣言も解除され、電話の先からはお客さんの楽しそうな声が聞こえてきた。実際、取材現場にいけばグラウンドで動く選手たちを常にチェックしながら、虎番キャップに電話で連絡し、時間に追われながら原稿を書かなければいけない。それは分かっているのだが、マンゴーがすくすくと育つような南国の空気を吸っているのかと思えば「ええなぁ」とつぶやいてしまうのだ。

そういえば、織原は8日に宮崎に入ってから、地鶏三昧なんだ、とか。

「宮崎はとにかくごはんがおいしいですよね。テークアウトでホテルの自室で食べるしかないんですが、初日は鶏の照り焼きだったから…今晩は何がいいかなぁ。チキン南蛮もいいですよねぇ」

俺はタマゴ料理の方が好きや。

チーフデスク席を見れば白石大地が忙しそうに現場と電話で紙面の打ち合わせをしていた。1軍のヤクルト戦は大山のヒットで先制も、肩が凝るような攻防が続いた。佐藤輝もスタメンで出てナンボの選手やのに矢野阪神はどこでボタンの掛け違いをしたのかしらん、とボヤいていたら…。

「まだ優勝の可能性は残っていますから、そんなにやさぐれないでくださいよ」と白石から怒られた。今季、彼が当番デスクを務めれば虎は21勝9敗1分け。5日のDeNA戦では佐藤輝に60打席ぶりのヒットが飛び出すなど強運もある。サンスポで最も勝てるデスクなのだ。

どうやったら、勝てる?

「勝つ、と思うことです」

ノーベル物理学賞を受賞したアルベルト・アインシュタインも、芸術家のレオナルド・ダビンチも言っていた。シンプル・イズ・ベスト。信じる者は救われる。信じる白石は救われる(知らんけど)。

「昨季、僕が当番デスクのとき、大きく負け越しました。負けたら紙面作りは苦しくなりますが、今年は『もうどうにでもなれ』というような気持ちもあるのかなぁ。どんな試合でも、心のどこかで『最後は勝つ』と思っているんです」

テレビモニターを凝視しながら、そんなことを思っていたとは…。またしても、白石の願いがかなって、岩崎&スアレスの矢野スペシャル継投で逃げ切り勝ち。ニワトリが先でも、タマゴが先でもいい。3年前の10月、矢野監督は就任会見で「ファンを喜ばせる」と約束。残り12試合、とにかくオモロイ野球を、そして、勝ってくれぃ!