トップ直撃

業界トップを走る“着眼力” レンズ追加料金0円、自社工場で安定品質「眼鏡市場」を展開 メガネトップ・冨澤昌宏社長

 全国に「眼鏡市場(めがねいちば)」ブランドを展開しているのが、静岡市に本社を置くこの会社だ。超薄型レンズや歪みの少ない遠近両用レンズも「追加料金0円」という分かりやすい料金体系が人気となり、店舗数は1000店舗を超え、売上高も業界首位だ。福井県鯖江市の自社工場で品質にも力を入れ、海外展開も見据えるなど視界は良好か。二代目社長に聞いた。(中田達也)

 --「眼鏡市場」を中心に全国に店舗展開していますね

 「直営店やフランチャイズ店も含めて47都道府県に出店しています。1000店舗を超えているのは国内で弊社のみで、売上高も1位です」

 --フレームとレンズ込みの料金を打ち出したパイオニアだそうですね

 「単焦点レンズだけではなく遠近両用レンズを含めて視力を矯正する約30種類のレンズについては追加料金なしで選んでいただけます。ブルーライトカットや紫外線によって色が変わるなど特殊コーティングを行うオプションレンズはプラス3300円からとなっています」

 --導入の背景は

 「明朗会計ということですね。もう少し安く買えると思ったのに、検査をしたり提案を受けたりするうちに値段がどんどんつり上がることに不透明さを感じるお客さまもいらっしゃいました。お客さまにとって良い眼鏡を選んでいただくには、最初から追加料金なしで見える形で販売したいと考えました」

 --見えやすい眼鏡をどのように提案していますか

 「生活シーンによって見たい範囲は変わってくるので、お客さまのお話をよくうかがって提案しています。リモートワークやパソコンで作業する場合は中間距離がよく見えるレンズを、お出かけが多い場合は度数の設定の仕方も変えるべきだと認識しています」

 --中心の価格帯はどれぐらいですか

 「1万2000円から2000~3000円刻みで、3万円以内の価格帯が主です。中心の価格帯は1万5000円から1万8000円ですね」

 --国内に工場を持っているのも特徴ですね

 「福井県鯖江市に自社工場を保有しており、品質の安定が確実に図れるほか、輸入商品に関しても品質管理が可能になります。販売構成比もPB(プライベートブランド)製品85%が実現できています。メード・イン・ジャパンも約60%となっています」

 --国内工場ではコスト高になりませんか

 「1000を超える店舗で安定的な商品の回転や製造管理ができるので、スケールメリットを生かしてコストを抑えた販売ができます」

 --コロナ禍の影響はありましたか

 「商業施設が休館していたときには影響もありましたが、リモートワークでコンタクトから眼鏡にシフトしたり、zoom(ズーム)映えなど人からも良く見えるような眼鏡を新調する方も増えました」

 --出店戦略は

 「首都圏中心に空白の地域もあるので継続的に行っています。現時点ではロードサイド(路面店)が7割近くですが、利便性や車離れも意識しながら、商業施設内への出店と振り分けて考えています」

 --昨年3月には台湾にも進出しました

 「2012年度から業界ナンバーワンになりましたが、海外進出も次の課題だと考えています。台湾は日本からも近く、親日家の方も多いので初めてのトライとしては比較的マネジメントしやすいと考えました。現状はコロナ禍の影響も出ていますが、これからかなと思います」

 --日本の眼鏡店は世界で勝てますか

 「台湾で感じているのは、われわれの社員教育の部分は世界でも通用するということです。親切で丁寧な対応だと多くのお客さんから評価をいただいています。日本製というブランド力とともに、おもてなしの気持ちによって魅力を伝えたいですね」

 --当面の目標は

 「売上高で1000億円を目指しています」

 【二代目】創業者の父親(冨澤昌三会長)の後を継いで社長になるという自覚は子供のころからあったという。「姉が2人いて私は末っ子の長男でしたが、小学校の卒業文集に『将来の夢はメガネトップ社長』と書いていました」と振り返る。

 2005年に入社。「出店した店舗が思うように利益が上がらず苦しんでいた時期でした。社長だった父が立て直しを図る様子を間近で学ばせたいということでした」

 【社長】28歳で二代目社長に就任。「会社の数字や戦略は、それまでにある程度把握していましたが、自分の決裁で全てのお金が動いていくということに、責任の重さを感じました」

 会社を経営するうえで「会長のカリスマ性はまねできるものではありません。自分の強みとして、話を聞くということを大事にしたいと考えています」という。

 【家族】妻と中1、小5の娘、小2の長男。「学生時代に飲食店でバイトしていたので、パスタが得意で、いまでも子供のリクエストがあると作ります。子供には、たらこやミートボールのパスタが多いですね。妻と一緒にいるときは魚介を使ったペペロンチーノとか、トマトソースを使ったものも作ります」

 【ゴルフ】中高では軟式テニスをやっていた。現在のストレス発散法はゴルフで、スコアはアベレージ86、ベストスコアは76の腕前。「取引先もゴルフ好きが多いのでコミュニケーションの手段にもなります」

 【サッカー】サッカー王国の静岡ということもあって、趣味はサッカー観戦。「一番下の子供もサッカーをやっています。Jリーグでは清水エスパルスが近いので見に行きますね」

 社内ではフットサルチームも作った。「本社の社員は県外出身者も多く、サッカー初心者もたくさんいます」

 【座右の銘】《為せば成る》

 「会長もよく言っている言葉でもあります。負けた時点でやめてしまったらそれで負けだ。勝つまでやったら負けにはならないということで、最後までやりとげるということです」

 【これまでの仕事で最高の瞬間】店舗巡回していて、スタッフから「また来てください」と笑顔で言われたとき。「スタッフとの会話に重きを置くなかで、『話ができてよかった。また話をしたいので来てくれますか』と言われるとうれしいですね」

 【会社メモ】「眼鏡市場」を中心に、メガネやコンタクトレンズ、補聴器の販売を手掛ける。本社・静岡市。1980年設立、2002年東証1部上場。06年から「眼鏡市場」の展開を始め、12年度に売上高が業界ナンバーワンに。13年、MBO(経営陣による買収)で上場廃止する。21年3月期の売上高795億円、経常利益102億円。店舗数1008店、従業員数4633人(21年3月末時点)。

 ■冨澤昌宏(とみざわ・まさひろ)1981年2月生まれ、40歳。静岡市出身。亜細亜大経営学部卒業後、広告代理店勤務を経て2005年1月メガネトップ入社。07年常務取締役、09年に代表取締役社長に就任する。

zakzak

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