桂春蝶の蝶々発止。

岸田氏の落ち着いた人事、高市氏が政調会長ではつまらない 阪神の野村・星野監督に相当

劇薬の高市氏が注目される(共同)
劇薬の高市氏が注目される(共同)

 自民党総裁選は岸田文雄氏が勝利し、4日、第100代首相に選出されます。ただ、人事にしろ何か落ち着いていて面白みがない。高市早苗氏を政調会長というのもつまらない。官房長官や外相、防衛相にしたら良かったのに。

 自民党はなぜ、岸田総裁を含めて、このような布陣で次期衆院選に臨もうとしたのか? それは野党が情けなさすぎて、弱すぎて、「これでも十分に勝てる」と考えているからでしょう。

 例えば、プロ野球セ・リーグ。私は阪神タイガースのファンですが、最近の阪神はホームで広島に3連敗するなど調子がよくありません。でも、まだ優勝の可能性があるのは、ヤクルトと巨人がよく負けるからです。阪神が負けても、ヤクルトがDeNAに連敗してホッとしている。そんな状況と、いまの自民党は似ていませんか?

 「まあ周りも壊滅的やしな。現状維持で何となーく行こう。そのうち選手の調子も上がるやろ…」

 これと同じ状況で時間が稼げるのは、自民、公明与党以外が弱すぎるからだと思います。

 でも、本当にこのままでいいのか? 私はそうは思いません。阪神で例え話を続けますが、自民党の「岸田総裁」という決定は、1980年代後半から90年代暗黒期の阪神に似ていて、なあなあ感覚で生え抜きの監督を続けていたころと同じ臭いがします。

 阪神が今日、毎年でもAクラス入りできるようになったのは間違いなく、外様の野村克也さんと星野仙一さんを監督に招聘(しょうへい)したからです。あの人事は、虎のすべてを変えたと言っていいでしょう。選手やフロント、オーナー、親会社の価値観を激変させました。あれがなかったら、いまだに万年最下位だったと思います。

 さて、自民党内でいま、その勢いがある政治家は高市氏しかいません。この人の「毅然(きぜん)とした態度、話し方」は、どこから来るのだろうと思います。

 実は、関西の大学出身の首相は過去2人(=京都大学卒業の池田勇人氏と、神戸大学中退の宇野宗佑氏)しかいないそうです。それ以外は、東京系だとか。奈良出身で神戸大学卒業の高市氏は、初めから「群れられない環境」のなか、強くたくましく育ってきたのではないでしょうか?

 岸田氏は「私の特技は、人の話をしっかり聞くこと」という。では、中国や韓国の言うことも、しっかり聞くのでしょうか?

 高市氏は、中韓に厳しく対峙(たいじ)する姿勢です。靖国神社参拝も「どの国でも、国策に殉じられた方に敬意を表し、感謝の気持ちを捧げている。これを外交問題にしてはならない」と語ります。ここを強く主張できるのは素晴らしいことです。

 阪神における「野村監督」「星野監督」という存在の再来、自民党に置き換えると、それは高市早苗氏だと思うのです。

 ■桂春蝶(かつら・しゅんちょう) 1975年、大阪府生まれ。父、二代目桂春蝶の死をきっかけに、落語家になることを決意。94年、三代目桂春団治に入門。2009年「三代目桂春蝶」襲名。明るく華のある芸風で人気。人情噺(ばなし)の古典から、新作までこなす。14年、大阪市の「咲くやこの花賞」受賞。

zakzak

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