米特殊部隊、台湾で“極秘訓練” 少なくとも1年実施、海兵隊も派遣 専門家「狙いは中国牽制」

米海兵隊の訓練の様子
米海兵隊の訓練の様子

 極秘の「米台防衛力強化」が明らかとなった-。米軍特殊部隊などが過去少なくとも1年間、台湾で秘密裏に台湾軍部隊などと共同訓練を実施していたと、米メディアが報じたのだ。中国が軍事的圧力を強めるなか、米国は武器売却などで台湾を支援してきた。今回、軍同士の連携を公にすることで、中国の暴発を牽制(けんせい)する狙いがありそうだ。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は7日、米当局者が認めた「スクープ」として、このニュースを伝えた。

 同紙によると、米軍の特殊作戦部隊と海兵隊の小部隊が極秘に台湾に派遣され、台湾軍の訓練に当たっている。20人超の特殊作戦部隊が支援部隊とともに台湾軍の小規模な陸上部隊を訓練し、海兵隊部隊はボートを使い海上部隊を訓練しているという。

 米国防総省は同紙の取材に対し、具体的な訓練などについてのコメントを避ける一方で、「中国は、台湾周辺や東シナ海、南シナ海での軍事活動の増加を含め、台湾などへの圧力を強化している」と指摘し、米国の台湾に対する支援は強固だと訴えた。

 一方、中国外務省は同紙に声明で、「中国は主権を守り領土を保全するために必要な全ての措置を取る」と、米国に警告した。

 中国軍は今月に入って5日までに、戦闘機や爆撃機など150機を台湾の防空識別圏(ADIZ)に進入させた。今年だけで600機超が進入する異常事態が続いている。

 軍事的威圧を続ける中国に対し、米台は関係強化を進めている。

 ドナルド・トランプ前政権では、台湾に軍高官の派遣や兵器売却が行われた。ジョー・バイデン政権でも、台湾に155ミリ自走榴弾砲「M109A6」や支援車両など計約7億5000万ドル(約820億円)相当を売却することを国務省が8月に承認し、議会に通知したと発表した。

 さらに、海上自衛隊と米海軍、英海軍、オランダ海軍、カナダ海軍、ニュージーランド海軍は2~3日、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて、沖縄南西海域で共同訓練を実施した。

 この時期のスクープ報道をどう見るか。

 評論家で軍事ジャーナリストの潮匡人氏は「訓練としては小規模だが、このタイミングでの報道は『中国を牽制する狙い』があると十分に考えられる。有事に備えて米台の連絡網を確立し、地形を把握するために現地で訓練することは、防衛力強化という面でも大きな意義がある。米政府が公式に発表すれば、中国が軍事的圧力を強める可能性もあっただろう」と語っている。

zakzak

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