森保監督“次戦進退”すでにリストアップ情報も 日本“崖っぷち”…サウジに痛恨0-1 W杯アジア最終予選

失点してうなだれる日本代表(共同)
失点してうなだれる日本代表(共同)

 サッカーW杯カタール大会アジア最終予選は7日(日本時間8日)、各地で第3戦が行われ、B組の日本(世界ランキング26位)はアウェーでサウジアラビア(同56位)に0-1で完敗した。後半26分、MF柴崎岳(29)=レガネス=のバックパスが相手に渡る痛恨のミスから失点。1勝2敗(勝ち点3)で、3連勝(同9)のサウジアラビアとオーストラリアに大きく水をあけられた。森保一監督(53)の采配はこの日も裏目となり、進退が取り沙汰されるのは避けられない情勢だ。 (編集委員・久保武司)

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 最低でも引き分けなければいけない試合だった。

 MF久保建英(マジョルカ)とMF堂安律(PSV)の故障の中、森保監督はこの日、2列目の右サイドにMF浅野拓磨(ボーフム)、左サイドにMF南野拓実(リバプール)を先発に起用した。

 サウジの強力なサイドからの攻撃に2人は前半はうまく対応した。日本は好機を次々につくり、前半6分に柴崎が無回転ミドルシュート。同29分にはスルーパスがFW大迫勇也(神戸)に通った。同37分にも大迫がアーリークロスに合わせるなど決定機があったがこれを生かせなかったのが響いた。

 浅野はサウジの攻撃を封じたが、スピードを生かした攻撃が持ち味であるだけに、守備負担が増えたことでその良さが時間が過ぎていくごとに消えていった。好調の南野も守備に追われて消耗することになった。

 アウェーだけに守備から入る森保戦術は悪くなかったといえるだろう。前半0-0は想定内。しかし、現地時間夜8時の試合開始だったが気温31度に湿度は70%以上で明らかにガス欠状態に陥った。試合前日には観客動員の規制が完全撤廃されて5万人の大観衆が集まり、中東特有のコーランの大合唱にも押されて、後半に入ると日本の動きが悪くなった。

 悔やみきれない失点が生まれてしまったのは後半26分だった。前半からボランチ柴崎のパスミスは目立っていたが、疲労がたまり、明らかに精度を欠いていた。柴崎が出したバックパスが奪われ、決勝ゴールを奪われた。

 柴崎を引っ張った森保監督は「交代しようというところだった。あのパスのズレは全て疲労と言えるものではないのかなと思う。それも含めてピッチに立たせたことはすべて監督である私の責任」と話したが後の祭りだ。

 失点前の後半14分には、MF原口元気(ウニオン・ベルリン)、所属チームで絶好調のFW古橋亨梧(セルティック)を浅野と南野に代えて投入して攻撃に転じたが機能せず。失点直後にFWオナイウ阿道(トゥールーズ)を投入して得点を取りに行ったが、流れを変えることはできなかった。今の森保ジャパンにはドローに追いつく力も残っていなかった。

 試合後、吉田はフラッシュインタビューで「結果が出なければ、協会、監督、選手も責任を取る覚悟はできていると思っているので。終わってから判断してもらえればいいなと思います」と発言。この時にサウジサポーターからの挑発に乗り、食って掛かる場面もあり、「差別的なジェスチャーがあった。(W杯を逃せば)きっぱりやめます」と憮然とした表情で話した。

 当然、森保監督の進退問題も再燃する。

 3戦終了時点で2敗した以上、1位通過は厳しくなったと言わざるをえない。無条件で出場権を獲得する2位以内が果たせない場合は、A組3位とのプレーオフに回り、最後の1枠をかけて大陸間プレーオフに挑むことになる。

 次戦は同組3連勝と絶好調の首位オーストラリア(12日・埼スタ)。絶対に勝ち点3がほしいが、サウジアラビアより地力があり、ホームとはいえ苦戦は必至。結果を出せないと森保監督の更迭は現実味を増す。日本協会ではコロナ禍もあることから、日本人監督を軸にポスト森保のリストアップに入ったという情報もある。

 試合後、代表監督の人事権を持つ反町康治技術委員長(57)と話をしたかを尋ねられた森保監督は、「お疲れ様でしたとあいさつはしました」とだけ語り、真一文字に唇をかみしめていた。

zakzak

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