目玉や即戦力が少ない“凶作”ドラフト11日開催 将来性の風間か即戦力の隅田か ドラ1候補を鳥原公二氏がズバリ診断

明桜・風間球打
明桜・風間球打

 11日に行われる「プロ野球ドラフト会議 supported byリポビタンD」まで1週間を切った。例年なら「あの選手はどこに入るのか?」「あの球団は誰を指名するのか?」と話題になるところだが、今年は「凶作」と称されるほど目玉や即戦力が少ない。各球団とも指名選手の絞り込みが大詰めを迎えるなか、元ヤクルトチーフスカウトの鳥原公二氏(67)が注目のドラ1候補をズバリ診断する。

 昨年は1位選手が12人そろわない「不作」と例えましたが、今年はそれを通り越して「凶作」と言っていいでしょう。豊作の年なら競合で1位を逃しても、外れ1位で他の選手を指名すればいいのですが、これだけ選手がいない年にくじ引きで当たらないと、2位、3位レベルの選手を1位で指名することになり、大失敗ドラフトになってしまいます。くじ運が悪い球団は競合を避けて、1本釣りをするという考えも出てくるでしょう。他球団の情報も収集しなければいけないので、スカウトは駆け引きをしなければいけません。

 私がスカウトなら指名したいのが、ノースアジア大明桜高(秋田)の右腕・風間球打投手と、西日本工業大(福岡)の左腕・隅田知一郎投手です。

 私とドラフト同期入団のヤクルト・尾花高夫2軍投手コーチ(64)が、昨年まで明桜高の総監督兼投手コーチを務めていて、「いい投手が入ってきたんですよ」と以前、話していたのですが、それが風間でした。

 尾花よりも1センチ低い身長183センチ。体形は似ていますが、投球スタイルはまるで違います。尾花は四隅を突くコントロールが抜群でしたが、風間は最速157キロの速球が武器です。

 高校では、勝つために何をしなければいけないのかという投球よりも、速い球を投げることに重点を置いて練習してきたそうです。変化球もいいのですが、投げるときに少し腕が緩む。それでも、真っすぐにあれだけの威力があれば伸びしろが期待できます。もちろん、投手としてどうあるべきか、尾花はそれなりのことを指導しているはず。投げっぷりがよく、将来性は一番で魅力があります。

 大学生の投手では、西日本工大の隅田が群を抜いています。速球は140キロ後半、変化球も多彩で制球も安定している。カットボールをいいところで投げていて、真っすぐに力がある分、これが効いてきます。ロッテ、中日、巨人で活躍した左腕・前田幸長に似ているタイプで、新人王も狙える。チーム事情で即戦力がほしい球団は競合覚悟で指名するでしょう。

 風間と「ビッグ3」として並び称された高校生右腕では、市和歌山高の小園健太投手は球速、コントロール、変化球の3拍子がそろっており、高校生では各球団の評価が一番高い。ヤクルト・奥川恭伸投手と似ていますが、球速は少し落ち、一回りエンジンを小型にしたタイプ。1位指名は間違いない逸材でフォームも悪くないのですが、投球時に間がなく、ポンポン投げている。野球で一番大事なのは間です。プロに入れば、自分で考えてそういうことも覚えていくでしょう。高知高の森木大智投手は、風間や小園と比べると少し落ちるように見えます。右肘など故障がちで、あまり試合に投げていないと聞くので気になります。

 今春のセンバツで活躍した天理高(奈良)の右腕、達孝太投手は193センチと大柄で最速148キロながら、ボールがあまり低めに集まらず高めに抜けていた。対戦した私の母校、宮崎商はその高めのボールを振って助けていました。プロの1軍のバッターは高めの球は手を出さないので、低めのコントロールを身につけたいところ。ここまでが1位候補でしょう。

 個人的に注目しているのは二松学舎大付高(東京)の左腕、秋山正雲投手です。170センチと小柄で、真っすぐも130キロ後半。ガムシャラではなく、ひょうひょうと投げるのにボールが伸びる。

 最近の投手は速い球を追い求め、フォームのバランスが崩れるのか、投球時に首が振れる投手が多い。昔の投手は首を軸に投げてブレなかったのですが、秋山もそういう投げ方ができています。

 これだけコマ不足のドラフトですから、指名されて早いうちに中継ぎで1軍に出てくる可能性もありますが、そこで止まってしまう可能性もあります。それでは面白みがない。大学に進んで心技体をさらにレベルアップすることで、少しタイプは違いますが、青学大からヤクルトを逆指名した小兵の左腕、石川雅規投手のように大きく育ってもらいたいと思います。

zakzak

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