中国、台湾侵攻可能 「2025年に海峡封鎖能力完備」国防部長明言 台湾有事は沖縄有事に直結 蔡総統も危機感

蔡英文総統も危機感を強めている(AP)
蔡英文総統も危機感を強めている(AP)

 習近平国家主席率いる中国が、台湾への軍事的圧力を強めている。中国軍機による台湾の防空識別圏(ADIZ)への進入は1日以降、149機に上っている。台湾の邱国正国防部長(国防相)は「中国は2025年に台湾に侵攻する完全な能力を備える」と危機感をあらわにした。「台湾有事」は「沖縄有事」「日本有事」に直結する。岸田文雄政権の毅然(きぜん)としたメッセージが期待される。

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 「偶発的な軍事衝突を起こさないためにも自制しなければならない」

 台湾の蔡英文総統は6日、与党・民進党中央常務委員会(中常会)で、北京当局にこう呼び掛けた。中央通信社が運営する日本語サイト「フォーカス台湾」が報じた。

 中国の軍事的拡大路線は深刻だ。空母2隻を有し、原子力潜水艦や駆逐艦を増産し、台湾上陸作戦の中枢を担うとみられる強襲揚陸艦の部隊化も加速している。

 前出の邱国防部長は6日の立法院(国会)で、中台間の軍事的緊張が「40年余り」で最も高まっているとし、25年に中国が台湾海峡周辺の封鎖能力を完備すると答弁した。海空軍の戦力増強を図るため、2400億台湾元(約9590億円)の特別予算案を提出。自前の艦船やミサイルの量産などを5年かけて進める計画だ。

 台湾危機には、米国もにらみを利かせる。

 ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は6日、スイスで中国外交トップの楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)・共産党政治局員と会談し、台湾の現状変更を試みる一方的な行動に反対した。

 これに対し、楊氏は、台湾や香港、ウイグル、人権などの問題を利用した「内政干渉」をやめるよう要求をした。

 共通の価値観を持ち、アジアで最も「親日的」な台湾は日本の重要なパートナーである。東日本大震災では巨額の義援金が届いた。いまこそ、日本政府は明確な姿勢を示すべきではないか。

 ただ、中国軍機の台湾ADIZ進入について、茂木敏充外相は5日、「日本としては、台湾をめぐる問題が当事者間の対話によって平和的に解決されることを期待するというのが、従来からの一貫した立場だ」と述べるに留めている。

 これでいいのか。

 政治評論家の伊藤達美氏は「岸田政権は米国と歩調を合わせて、中国を強く牽制(けんせい)する姿勢を見せなければならない。『台湾有事』は『日本有事』に直結する。外交ルートでメッセージを出しながら、防衛費を着実に上げる必要もある」と強調した。

zakzak

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