「今日の仕事は、楽しみですか」通勤客の心“逆なで”品川駅のメッセージ広告 駅利用者「テレワークできない人に聞かないで」

通勤客が多い品川駅の自由通路(写真と本文は関係ありません)
通勤客が多い品川駅の自由通路(写真と本文は関係ありません)

 「今日の仕事は、楽しみですか」。通勤客が多い東京都港区のJR品川駅の自由通路にこんなメッセージ広告が一斉に掲げられたところ、ネット上で「働く人の神経を逆なでしている」などと非難が殺到し、公開翌日に取りやめになった。実際に品川駅を使う会社員らはどう思ったのか。自由通路で話を聞いてみた。

 メッセージ広告は、人材育成や新規事業開発を手掛けるアルファドライブが4日、品川駅自由通路のデジタルサイネージ(電子看板)に掲示したほか、一部の新聞にも掲載された。

 ところが、自由通路両側の大型ディスプレーに広告が並ぶ様子を同社の麻生要一社長がツイッターに投稿(現在は削除)すると、「楽しくて仕事してるわけじゃない」「まるでディストピア(暗黒社会)だ」といった批判が相次ぎ、同社は掲載を5日午前で終了。「駅利用者の方々への配慮に欠く表現だった」と謝罪した。

 通勤ラッシュ時に混雑することで知られる長さ約250メートルの自由通路には、通路の左右に70インチの大型ディスプレーが計44面並んでいる。心理学に詳しい東京未来大の出口保行教授は「長引くコロナ禍で人々が強いストレスを感じていたところに『今日の仕事は、楽しみですか』という問いかけが連続して並んだことで同調圧力を想起させ、反感を招いた可能性がある」と分析する。

 実際の利用者はどう感じていたのか。20代の女性会社員は「朝の通勤は一番気分が良くないので、『楽しみですか』って聞かれるといい気はしないですね」と漏らす。

 20代の男性会社員は「テレワークが浸透してから多少混雑はましになったと思う。それだけに、テレワークできない立場の人に『楽しみか』なんて聞かないでほしい」と憤る。

 一方、30代の男性会社員は「仕事はつらい時もあれば楽しい時もあるし、その時次第じゃないですかね。良くも悪くも(広告の)印象は薄い」というものだった。

 自由通路では仕事のため行き来する人が多く、「特に感想ないです。じゃあ急いでるので」と足早に立ち去る人も多かった。“意識の高い”広告も、現場ではネット上ほど刺さらなかったようだ。

zakzak

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