7医療機関にコロナ後遺症外来 埼玉

産経ニュース

呼吸困難や味覚障害などの新型コロナウイルス感染症の後遺症に対応する「後遺症外来」が、埼玉県内の7医療機関に開設された。県が県医師会と連携して医療機関の選定を進めていた。感染者数は減少傾向にあるものの、倦怠(けんたい)感や頭痛などの後遺症に悩む人が後を絶たないことから、県などは今後も受け入れ体制の充実を図る構えだ。

後遺症外来の診療科は、呼吸器内科(呼吸困難など)、耳鼻咽喉科(味覚・嗅覚障害など)、皮膚科(抜け毛など)、精神科・神経内科(鬱症状など)に分けられる。

7医療機関のうち、公平病院(戸田市)は全ての診療科に対応し、上福岡総合病院(ふじみ野市)、さいたま赤十字病院(さいたま市中央区)は呼吸器内科、埼玉精神神経センター(同区)は精神科・神経内科、川越耳科学クリニック(川越市)は耳鼻咽喉科、独協医大埼玉医療センター(越谷市)は皮膚科をそれぞれ担当する。このほか、埼玉医大病院(毛呂山町)は呼吸器内科と耳鼻咽喉科に対応している。

後遺症と思われる症状が出たら、かかりつけ医など近隣の医療機関で診察を受けた上で、紹介状を持って後遺症外来を受診してもらう。新型コロナの治療とは異なり、一般診療と同様に自己負担が必要になる。

県医師会は、後遺症外来での診療を通して得た知見を蓄積し、症例集を来年2月をめどにまとめる。県はこれを広く公開し、各医療機関に活用を促す。

県内では、8月は1日当たりの新規感染判明者が1千人台となる日が相次ぎ、同月19日には過去最多の2169人を記録した。しかし、これをピークに感染状況は改善に向かい、10月6日までの5日間は連続して2桁となっている。

ただ、県幹部は、回復後も後遺症に悩まされるケースが多いことを念頭に「苦しむ人はこれから増えてくるだろう。体制整備を急ぐ必要がある」と指摘している。(中村智隆)

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