「小さいお金は使う。大きなお金はもらう」…冨永照子さんの生き方の極意詰まった1冊 『おかみの凄知恵』

 本の帯には「尾上松也推薦!」の文字。「この本を読み終えた後の爽快感、間違いありません」と宣伝文を寄せている。

 先ごろあった『おかみの凄知恵』(TAC出版)の出版会見にタレントでお笑いコンビ、Take2の東貴博(51)が駆けつけたが、著者は芸能人ではない。

 著者は浅草おかみさん会理事長の冨永照子さん(84)だ。世間的には無名だが、会見場のテレビカメラや記者を見渡して、東は「こんなにマスコミ来ますか?」と驚きつつも「浅草じゃ知らない人いません。誰よりも有名人ですから」。

 そば店「十和田」のおかみである冨永さんの活躍はエネルギッシュで、「2階建てロンドンバス」「浅草サンバカーニバル」「浅草・ニューオリンズ・ジャズフェスティバル」などの立ち上げに奮闘。その活躍は小学生の社会科の教科書に掲載されたほどで「浅草で目にするものは、ほとんどがおかみさんが作ったものですよ」との東の言葉も大げさではない。

 本書は、そんなおかみの人生訓を収録した1冊で、生き方の極意が詰まっている。「小さいお金は使う。大きなお金はもらう」「(趣味とか芸事とか)味のある資本を身体にかけなきゃダメよ」「何もなかったら、無理にでも話題をこさえて平地に乱を起こしてかき回せ」といった言葉がエピソードとともに語られる。元大手スーパーオーナー、一流ホテル経営者、昭和の政商とのやり取りも赤裸々につづり、おかみの“巻き込み力”を印象付ける。

 東の師匠の萩本欽一はかつて浅草で「欽ちゃん劇団」を展開した。その際、奔走したのがおかみ。「大きなお金はもらう」という発想でスポンサーを探したという。

 「欽ちゃん劇団」に入団した東はその頃からの付き合いで「(記者会見に)来いよといわれたら、二つ返事で来るしかない」と苦笑いするも、「修行中の僕たちに食事券をくれ、おなかすいたらおいでとごちそうしてくれた」と恩義を回想。

 自身がオーナーを務めるもんじゃ・鉄板焼き「浅草MJ」もおかみにおんぶにだっこだといい、「『十和田』の揚げ玉をただでもらっちゃっているので、頭が上がらない。『十和田』のを使わないと、おいしいもんじゃの味は出せない」。

 おかみは最後の奉公として浅草を象徴する大衆劇場を作りたいと旗を振る。目星はついたという。運営を託されたのが東だ。逃げられるわけがない。

zakzak

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