「悠然」から「策士」へ 岸田首相、不意打ち総選挙の“奇襲作戦” 「甘利氏が軍師として支え…人事も絶妙な配置」と識者

記者会見を終えて降壇する岸田首相(左)と、官房長官や官房副長官ら=4日夜、首相官邸
記者会見を終えて降壇する岸田首相(左)と、官房長官や官房副長官ら=4日夜、首相官邸

 岸田文雄首相が、奇襲作戦に出た。次期衆院選の日程を、当初の想定より早めて、「19日公示-31日投開票」に一気に前倒したのだ。「衆院議員の空白」「新型コロナの現状」を理由に挙げたが、新政権発足直後の勢いのまま選挙戦に突入した方が有利と判断した面もありそうだ。岸田氏は従来、悠然とした雰囲気だったが、先の総裁選以降、「二階俊博幹事長外し」や「河野太郎氏潰し」などでも、策士の一面を見せつけている。

 「衆院議員の空白を、できるだけ短くしなければいけないのは当然だ」「国民に判断をいただくのだから、コロナの現状も念頭に置いた」

 岸田氏は4日の就任会見で、衆院選の日程について、こう語った。衆院議員の任期は21日までであり、大きく減ったコロナの新規感染者数を見ると、確かに一理ある。

 ただ、政権発足直後は「ご祝儀相場」という支持率上昇が期待できる。一方、コロナの感染者が増えれば、支持率は下落しかねない。野党が選挙準備を終えていないのを狙った動きともいえる。

 岸田氏は党内で「お公家集団」と呼ばれる宏池会(岸田派)を率いて、「永田町で一番、人柄が良い」(ベテラン秘書)と言われてきた。

 ところが、8月末の総裁選出馬会見で、党役員の任期を「1期1年、3期まで」という党改革案を打ち出し、イメージを変えた。5年以上、党の人事とカネを握ってきた「二階幹事長の交代」を求めたもので、菅義偉首相も同調せざるを得なくなり、菅首相退陣につながった。

 総裁選でも、河野氏が「年金制度改革」を打ち出したところ、岸田氏は「消費税が何%上がるのか、はっきり答えてほしい」と迫った。河野氏は「大増税批判」を受けて、白紙撤回を余儀なくされた。最後は岸田氏に大敗し、党広報本部長という格落ちポストに追い込まれた。

 政治評論家の伊藤達美氏は「岸田氏は昨年秋の総裁選で敗退後、『もう後はない』と一念発起した。甘利明氏が軍師として支え、中堅・若手が知恵を出してきた。岸田氏自身も大きく変わった。人事も絶妙な配置で、したたかだった」と語っている。

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