米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(27)は現地時間3日、敵地で行われたマリナーズとのレギュラーシーズン最終戦に「1番・DH」で先発出場し、一回の第1打席に46号となる先頭打者本塁打を放った。トップと2本差で日本人初の本塁打王こそ逃したが、打率.257、46本塁打、100打点、投手として9勝2敗、防御率3.18の目覚ましい活躍に、ファンから「大谷さんMVP祈ります」「大谷えぐいって」などの声が舞い込んでいる。
11試合ぶりの一発で有終の美を飾った。カウント1-1から先発左腕アンダーソンが投じた高めのスライダーを振り抜き、弾丸ライナーを右翼スタンドへ突き刺した。この先制ソロで、大谷は日本勢では2007年の松井秀喜氏(ヤンキース)以来となるシーズン100打点の大台に乗せた。
メジャー4年目の今季は、打者として自身最多となる155試合に出場。投手としても23試合に先発し、130回を投げて156奪三振をマークするなど、本格的に“二刀流”に挑戦して現地ファンの視線を集めた。
とくに今季は、18年に放った22本塁打を大きく上回る46本塁打を記録。オールスター戦前夜に行われたホームランダービーにも出場するなど、大谷のホームランに注目が集まった。本塁打王はウラジーミル・ゲレロ(ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(ロイヤルズ)が48本でタイトルを獲得。大谷はシーズン終盤に敬遠四球が増えたことも影響するなど2本差で及ばなかったが、04年に松井氏が31本塁打を放ってマークした日本選手のシーズン最多本塁打記録を塗り替えるなど大躍進の一年となった。