中高年のための認知症講座

脳の神経細胞の老化防止には「対人ゲーム」 推理・判断・決断するトランプや囲碁、将棋

感染対策をしながらの囲碁、将棋やトランプなどは認知症予防に役立つ
感染対策をしながらの囲碁、将棋やトランプなどは認知症予防に役立つ

 認知症に至る脳の老化は、次の順番でやってくる。

 (1)身体全体の老化

 (2)脳の血管の老化

 (3)脳の神経細胞の老化

 (4)メンタルの老化

 前回は(1)の予防として、生活習慣病の治療を最優先してほしいと説明した。糖尿病や高血圧、脂質異常症などは、身体全体の血管にダメージを与え、脳を含めた各臓器の老化を促進するからだ。また、全身の血管が老化し、血流が悪くなって血液量が十分でなくなると、脳に十分な酸素が行かなくなる。こうして(1)を経過して(2)が起こると、血管性認知症の原因となる脳卒中が起こりやすくなる。だからこそ、まず身体全体の健康を維持することが、脳にとっても大切なのだ。

 (3)については、正常な老化でも神経細胞の働きは低下し、その数も減っていき、脳も萎縮していく。また、脳にさまざまな老廃物もたまってくることがわかっている。そのような避けがたい老化をカバーする機能が脳にはあると、アルツクリニック東京(千代田区)の新井平伊院長は説明する。

 「神経細胞が減ると、ごくわずかですが新しく生まれる機能もあります。また神経細胞を保護してくれるグリア細胞が増えたり、ダメージを受けた神経ネットワークを補完する別のネットワークも働きます。老化を防ぐためには、こうした代償機能やネットワークの働きを高めることが大切です」

 脳全体の機能を高めることが予防につながるのだ。そのためには「意欲的であることが大切です。神経細胞がたくさん働いている人は意欲が旺盛で、意欲が旺盛であれば代償機能やネットワークも維持されます」。

 そこで(3)の予防にすすめたいのが、トランプや囲碁、将棋などの対人ゲーム。計算ドリルや漢字パズルなどの脳トレやパソコン、スマホでのゲームは脳の限られた部分しか使わず、十分な刺激にならないという。「脳を鍛えるゲームの条件は、相手を推理し、判断して決断することでコミュニケーションツールとなること、繰り返しではないこと、そして楽しめることです」

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