徹底した感染対策で“有観客”の底力 「ザ・ワイルドワンズ」出演、老舗ライブハウス再始動ルポ 「新しい局面を迎えようじゃないか」

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除に伴い、「大人の居場所」も戻ってきた。休業や無観客営業を余儀なくされてきた東京・銀座の老舗ライブハウスが1日、悲願の有観客ライブを再開した。念入りな感染対策など準備に追われた現場を取材した。(海野慎介)

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 「『お先真っ暗』って言葉がぴったりだった」。「ケネディハウス銀座」の今村仁店長(50)はコロナ禍当初の心境を振り返る。

 1983年にグループサウンズ「ザ・ワイルドワンズ」のリーダーだった加瀬邦彦さんが創業し、銀座では85年から営業、同バンドや加山雄三(84)、専属のハウスバンドなどが、団塊の世代を中心とする観客をわかせてきた。

 2013年からコンサート音響・映像のヒビノが運営してきたが、コロナ禍で昨年3月から6月まで営業休止。今年に入って有観客は7日間だけで、配信による無観客営業が続いた。

 宣言解除により3カ月ぶりに定員の半分の約40人程度で有観客ライブにこぎつけた。今村店長は「猛烈に感激している。お客さまの反応でバンドは盛り上がるので心待ちにしていた」と涙を浮かべた。

 店内の壁面には大型の空気循環清浄設備を設置、室内の空気は15分で1回循環する仕組みだ。観客は入場時にワクチン接種証明かPCR検査の陰性証明を提示し、食事も使い捨て容器を使う。

 午後4時半の開店に向けて、スタッフは午前9時から作業に追われ、客入れ直前まで客席やアクリル板などの消毒作業を繰り返した。打ち合わせでも「飲食以外のマスク着用の徹底」「大声を避けるために注文はMCの最中に限ること」などが確認された。感染対策は「今の形に落ち着くまで試行錯誤した」(今村店長)という。

 この日出演したワイルドワンズも有観客は1年半ぶり。メンバーは抗原検査を実施し、大ヒット曲「想い出の渚」などを披露した。ギタリストの鳥塚しげき(74)は「お客さんを前にすると自分の力以上のものが出る。思い切り歌える喜びを感じる」と感無量の様子。「ウイズコロナでケアしながら、新しい局面を迎えようじゃないか」と笑みを浮かべた。

zakzak

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