ゴルフわすれな草

木下稜介(10)「優勝した日の帰宅後でも、庭でボールを打っていた」 悔し涙を乾き切らせた ジャンボ尾崎の逸話

悔し涙を流した木下だったが…
悔し涙を流した木下だったが…

 ツアー初優勝のチャンスを木下稜介はまたしても逃してしまった。21年開幕戦の東建ホームメイトカップ最終日。首位と1打差の2位でスタートしながらグリーンの速さに対応できず、前半に何度もあったバーディーチャンスをショートし続けたのが敗因だった。

 1バーディー・3ボギーの73。初優勝を逃したどころか、単独2位から4位タイへと順位を下げる結果でしかなかった。

 クラブハウス前でにじむ悔し涙。無シード選手時代から良く知ったゴルフ記者と顏を合わせると、つい弱音を吐いた。「また、勝てませんでした…。何が足りないんだろう」。その記者は即答した。「練習量だろうね」。傷口に塩を塗り込むような言葉を耳にし、木下は目を見開いた。(誰にも負けないくらい練習しているのに)という表情だった。

 「明日の月曜日からもっと練習しなければ、と思っているでしょ。負けたその日に練習しなければ、自分よりも練習量の多い選手には勝てないよ。他人が休んでいるときに練習してこそ追い着ける、抜けるんじゃない」。木下は「確かに…、そうですね」と素直に答えた。

 「ラウンド後に練習を必ずしているよね。それが1カ月後、1年後に結果につながることもある。いつ役立つか分からないけれど、ボールを打ちながら反省したり、修正したりすること自体が大切なのだと思う。練習しながら後悔するのが一番良くない。ジャンボ(尾崎)さんの逸話を知っている?」。ゴルフ記者に尋ねられて、木下は「どんな話ですか」と尋ね返したのだった。

 「優勝した日の帰宅後でも、ジャンボさんは庭でボールを打っていた。その日のラウンドで納得できない1打があったからだそうだよ。その話は確かロングアイアンのショットだったかな」

 その話を聞いて木下の悔し涙は、消えていた。新たな闘志の火がともり、悔し涙を乾き切らせたのだろう。

 「今すぐボールを打ちたいです。家に戻ったら練習場へ直行します。ためになる話を聞かせて頂き有難うございました。今日から試合後も練習するようにします! ツアー年間30試合として、大会最終日の夜も練習したら1年で1カ月分ほども練習量を増やせる計算になりますね」。そう言って木下は目を輝かせた。「さすが血液B型。数字にめっぽう強いね」と、そのゴルフ記者は目をパチクリさせたのだった。 (つづく)

zakzak

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