“高市封じ”岸田人事の激震! 「意外性」なく高揚感に欠ける顔ぶれ…一方で“小石河連合”大粛清も 有本香氏「選挙意識なら重要閣僚の選択肢あった」

岸田総裁は、人事で冷徹さを見せたのだろうか
岸田総裁は、人事で冷徹さを見せたのだろうか

 自民党の岸田文雄総裁は1日午後、臨時総務会を党本部で開く。党運営の要となる幹事長には甘利明税制調査会長(72、麻生派)を起用するなど党四役人事を正式決定。4日召集の臨時国会で首相指名を受け、同日中にも「岸田内閣」を発足させる。ただ、固まってきた政権の顔ぶれを見ると、党内実力者への配慮や、総裁選の信賞必罰、老壮青のバランスなどは感じられるが、「意外性」がなく高揚感に欠ける。総裁選で大躍進した高市早苗前総務相(60、無派閥)を2度目の政調会長に登用することには、「高市封じ」という見方もある。 

 「ノーサイドだ。一丸となって衆院選、参院選に臨んでいこう」「老壮青のバランスが大事」「中堅・若手の思い切った登用が必要だ」

 岸田氏は9月29日の総裁選で勝利した後、注目される党役員・閣僚人事について、こう語っていた。

 党四役では、幹事長に麻生派で安倍晋三前首相にも近い甘利氏、政調会長には総裁選で安倍氏が強く推した高市氏、総務会長には当選3回の福田達夫衆院議員(54、細田派)を抜擢(ばってき)、選対委員長に遠藤利明元五輪相(71、無派閥)を登用する。

 また、麻生太郎副総理兼財務相(81、麻生派)を党副総裁に、首相就任後の組閣で、官房長官に松野博一元文科相(59、細田派)を起用する方向で検討している。

 岸田氏としては、甘利氏と麻生氏、細田派出身の安倍氏という「3A」を取り込んで、党内基盤を盤石にする狙いがありそうだ。

 いずれも「無難」で「地味」なうえ、高市氏の政調会長起用は微妙だ。党の政策を取りまとめ、衆院選の公約づくりを担う重要な立場だが、高市氏には「重要閣僚での起用」も期待されていたからだ。「高市封じ」と見る向きもある。

 ジャーナリストの有本香氏は「今回の総裁選で、高市氏の政策やビジョンに共鳴した人々は多かった。重要閣僚を十分任せられる人物であり、過去に経験のある政調会長への起用は、やや残念だ。衆院選で動きにくくなる可能性もある。選挙を意識するのであれば、重要な閣僚ポストに起用してインパクトを与えるなどほかの選択肢もあったのではないか。岸田氏が、高市氏が外相や官房長官などで経験を積み、力をつけることを嫌ったのではないかという、うがった見方もできる」と語った。

 一方、広報本部長には、総裁選の決選投票で敗れた河野太郎行革担当相(58、麻生派)を充てる方針という。河野氏は、外相や防衛相などの重要閣僚を経験しているだけに「格落ち」というしかない。

 河野氏は今回の総裁選で、持論の「女系天皇容認」「脱原発」を封印したうえ、「パワハラ問題」や「年金改革による消費税大増税」「親族企業と中国との関係」などが次々と発覚した。

 知名度のある小泉進次郎環境相(40、無派閥)と、石破茂元幹事長(64、石破派)との「小石河連合」が注目されたが、結果は「全力で河野さんを応援して負けました。完敗に近い」(進次郎氏)だった。

 今後、「小石河連合」はどうなりそうか。

 政治評論家の伊藤達美氏は「河野氏は総裁選の討論を通じて、欠点が浮き彫りとなった。そうした背景も反映された人事だろう。ただ、メディアに露出して自民党の意見を発信する広報本部長は、河野氏の欠点をカバーするいい機会ではないか」といい、進次郎氏と石破氏について続けた。

 「進次郎氏はこれまで、もてはやされてきたが期待に応えられなかった。総裁選で負けた立場としての処遇を受けるだろう。石破氏は今回出馬を見送ったことで、次の総裁選に出馬する見込みは低まったはずだ」<page/>

 このほか、党役員人事では、組織運動本部長に小渕優子元経産相(47、竹下派)、幹事長代行に梶山弘志経産相(65、無派閥)を据える。

 ◆伊藤氏「老壮青のバランスが取れた」

 閣僚人事については、麻生氏の後任の財務相に鈴木俊一前総務会長(68、麻生派)が浮上しているほか、茂木敏充外相(65、竹下派)の続投が取り沙汰されている。

 総裁選で、河野氏を推した菅義偉首相(72、無派閥)や、歴代最長となる幹事長在職5年超で自派優遇に不満の声が出ていた二階俊博幹事長(82、二階派)の周辺については、1日朝時点で、目立った起用はない。

 まさに、「信賞必罰」を感じるが、現時点での岸田人事をどう見るか。

 前出の伊藤氏は「自民党の伝統的な『老壮青のバランスが取れた人事』という印象を受ける。菅政権で重用された菅首相や二階氏の周辺は、岸田政権での起用は減りそうだ。衆院選を見据えれば、知名度のある人物を積極的に起用して、もっと派手にする選択肢もあるかもしれないが、選挙は最終的には候補者自身の努力が結果を左右するものだ」と語っている。

zakzak

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