【中高年のための認知症講座】アルツハイマー病の原因「アミロイドベータ」が蓄積してくる40~50代から予防 - イザ!

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中高年のための認知症講座

アルツハイマー病の原因「アミロイドベータ」が蓄積してくる40~50代から予防

アルツクリニック東京の新井平伊院長
アルツクリニック東京の新井平伊院長

 9月は世界アルツハイマー月間。そこで、中高年にとって切実な認知症の予防法と、何かと心が折れがちな親の介護についての心構えなど、中高年が知っておきた最新事情をお伝えしたい。

 40~50代は、仕事や家族の問題で何かと忙しく、心身ともにも変調を来しやすい。そうした中、自身の認知症の心配をしている人もいるかもしれない。物忘れが多いことを自覚している人も多いだろう。しかし、「年だから仕方がない」「たまたま今回だけ」と片付けてしまっている人がほとんどだ。

 実はその中に、病的な物忘れ、つまり認知症という“病気”の芽が隠れていることがある。アルツクリニック東京(千代田区)の新井平伊院長は、認知症は「老化ではなく病気」としてしっかり認識し、何らかの変化を感じたら認知症専門外来や各都道府県に設置されている認知症疾患医療センターを受診してほしいと話す。

 「認知機能が低下する病気はたくさんありますが、専門外来等でしっかり鑑別してください。鑑別すべき一番大事な理由は、治る認知症があるからです」

 今までとは何か違うなと感じたら、それが急な場合にはとくに専門外来を受診してほしいという。アルツハイマー病などは進行がゆるやかなので変化もゆっくりだが、脳出血なら早期に発見できれば完治が可能だ。

 認知症の中でも患者数が最も多いアルツハイマー病は、発症の20~25年前から脳の中に「アミロイドベータ(Aβ)」というタンパク質の一種が蓄積されていくことがわかっている。健康な人の脳内にもあるが、分解され血液中へ排出されるもので、何らかの理由でうまくいかなくなると溜まってしまう。

 65歳以上から発症者が増えることでもわかる通り、Aβが蓄積してくる40~50代から予防を開始してほしい。そうすることで、65歳以下で発症する若年性アルツハイマー病の芽もいち早くキャッチし、早期に治療に結び付けることもできる。

 アルツハイマー病の発症(診断)の前段階には、MCI(軽度認知障害)がある。物忘れがおもな症状だが、日常生活への影響はなく、認知症とは診断できない状態だ。この段階までは、適切な治療等を行えば認知症を発症しない、あるいはずっと遅らせられる。

 現在ではさらにその前段階、SCD(主観的認知機能低下)を含めて、健常者、SCD、MCI、アルツハイマー病という4分法になる。病的な段階の前に、SCDとMCIがあるのだ。

 「この未病の段階でも、アルツハイマー病でいうと、病変が少しずつ始まっていることが最近ではわかってきています」

 図を見てほしい。Aβたんぱくは神経細胞の膜に存在し、普通は短く分解されて脳の外に排出される。アルツハイマー病ではこれがとぐろを巻き、神経細胞にダメージを与え、神経毒として働くため神経の働きが低下する。そうした中で、同様に神経細胞に存在するタウたんぱくが異常を引き起こし(リン酸化)、Aβとタウの両方が神経細胞のダメージを引き起こす。すると神経細胞が死に、どんどん減っていく。

 その過程でアセチルコリンという、とくに記憶に関係する神経伝達物質の合成が障害され減っていく。アセチルコリンが減ると記憶障害が出てくる。一方で神経細胞がどんどん減ってくると、脳も萎縮してくる。いかに未病の段階で介入することが大切か、よくわかるはずだ。

 次回は、認知症の前段階のチェック法と予防法について。9月は世界アルツハイマー月間。そこで、中高年にとって切実な認知症の予防法と、何かと心が折れがちな親の介護についての心構えなど、中高年が知っておきた最新事情をお伝えしたい。

40~50代は、仕事や家族の問題で何かと忙しく、心身ともにも変調を来しやすい。そうした中、自身の認知症の心配をしている人もいるかもしれない。物忘れが多いことを自覚している人も多いだろう。しかし、「年だから仕方がない」「たまたま今回だけ」と片付けてしまっている人がほとんどだ。

実はその中に、病的な物忘れ、つまり認知症という〝病気〟の芽が隠れていることがある。アルツクリニック東京(千代田区)の新井平伊院長=顔写真=は、認知症は「老化ではなく病気」としてしっかり認識し、何らかの変化を感じたら認知症専門外来や各都道府県に設置されている認知症疾患医療センターを受診してほしいと話す。

「認知機能が低下する病気はたくさんありますが、専門外来等でしっかり鑑別してください。鑑別すべき一番大事な理由は、治る認知症があるからです」

今までとは何か違うなと感じたら、それが急な場合にはとくに専門外来を受診してほしいという。アルツハイマー病などは進行がゆるやかなので変化もゆっくりだが、脳出血なら早期に発見できれば完治が可能だ。

認知症の中でも患者数が最も多いアルツハイマー病は、発症の20~25年前から脳の中に「アミロイドベータ(Aβ)」というタンパク質の一種が蓄積されていくことがわかっている。健康な人の脳内にもあるが、分解され血液中へ排出されるもので、何らかの理由でうまくいかなくなると溜まってしまう。

65歳以上から発症者が増えることでもわかる通り、Aβが蓄積してくる40~50代から予防を開始してほしい。そうすることで、65歳以下で発症する若年性アルツハイマー病の芽もいち早くキャッチし、早期に治療に結び付けることもできる。

アルツハイマー病の発症(診断)の前段階には、MCI(軽度認知障害)がある。物忘れがおもな症状だが、日常生活への影響はなく、認知症とは診断できない状態だ。この段階までは、適切な治療等を行えば認知症を発症しない、あるいはずっと遅らせられる。

現在ではさらにその前段階、SCD(主観的認知機能低下)を含めて、健常者、SCD、MCI、アルツハイマー病という4分法になる。病的な段階の前に、SCDとMCIがあるのだ。

「この未病の段階でも、アルツハイマー病でいうと、病変が少しずつ始まっていることが最近ではわかってきています」

図を見てほしい。Aβたんぱくは神経細胞の膜に存在し、普通は短く分解されて脳の外に排出される。アルツハイマー病ではこれがとぐろを巻き、神経細胞にダメージを与え、神経毒として働くため神経の働きが低下する。そうした中で、同様に神経細胞に存在するタウたんぱくが異常を引き起こし(リン酸化)、Aβとタウの両方が神経細胞のダメージを引き起こす。すると神経細胞が死に、どんどん減っていく。

その過程でアセチルコリンという、とくに記憶に関係する神経伝達物質の合成が障害され減っていく。アセチルコリンが減ると記憶障害が出てくる。一方で神経細胞がどんどん減ってくると、脳も萎縮してくる。いかに未病の段階で介入することが大切か、よくわかるはずだ。

次回は、認知症の前段階のチェック法と予防法について。

zakzak

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