妊娠に悩む女性の思いを一冊に 神戸の法人、支援続け3年

産経ニュース
「小さないのちのドア」代表の永原郁子さん(左)と、施設長の西尾和子さん=神戸市北区(南雲都撮影)
「小さないのちのドア」代表の永原郁子さん(左)と、施設長の西尾和子さん=神戸市北区(南雲都撮影)

思いがけない妊娠や子育てに悩む女性を24時間体制で支援する一般社団法人「小さないのちのドア」(神戸市北区)が設立3周年を迎えた。これまで受けた相談は2万件以上。「どんな立場の妊婦も温かく見守ってほしい」と、助けを求めて「ドア」を開けた女性たちのエピソードをつづった『小さないのちのドアを開けて~思いがけない妊娠をめぐる6人の選択』(いのちのことば社、1870円)を出版した。

助産師の永原郁子さん(64)らが平成30年9月に開設。「妊娠したかもしれない」「相手と連絡がとれなくなった」など、思いがけない妊娠から切実な悩みを抱える女性たちを24時間、無料で支援してきた。

電話やSNSを通じての相談の中には、妊娠後期にもかかわらず未受診だった妊婦も137人いた。昨年12月には、マタニティーホーム「Musubi(むすび)」も開設し、行き場のない妊婦を受け入れるとともに、自立支援を行っている。

『小さないのちのドアを開けて』では、6人のエピソードを漫画で紹介している=神戸市北区(南雲都撮影)
『小さないのちのドアを開けて』では、6人のエピソードを漫画で紹介している=神戸市北区(南雲都撮影)

『小さないのちのドアを開けて』では、中学生の妊娠や特別養子縁組、DVから救いを求めて〝飛び込み出産〟した女性のエピソードなどを、「10代やその親など多くの人に届いてほしい」と漫画で紹介。避妊や出産費用、福祉支援などの仕組みについても、コラムで分かりやすく解説している。

永原さんは「妊娠で窮地に追い込まれている人は、身近にいるかもしれません。どんな妊婦も支える社会になってほしい」と力をこめた。

来所しての相談も24時間可能。相談は、電話(078・743・2403)やメール(inochi@door.or.jp)のほか、ライン(@inochinodoor)にも対応している。(南雲都)

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