9月30日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅反落し、前日比546・80ドル安の3万3843・92ドルで取引を終えた。感染力が強い新型コロナウイルスのデルタ株流行を背景に、サプライチェーン(供給網)混乱による影響への懸念が強まり、売り注文が広がった。
供給網混乱で商品の仕入れが滞り、小売業界を中心に業績が悪化するとの見方が相場の押し下げ要因となった。米雇用指標として注目されている新規失業保険申請件数が3週連続で前週より増えたことや、インフレ観測を受けた米長期金利の上昇への警戒感が根強いことも投資家のリスク回避姿勢に拍車を掛けた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は続落し、63・86ポイント安の1万4448・58。(共同)