埼玉県民どう対処する? 全国初のエスカレーター立ち止まり条例施行 「注意されるまで気付かないかも」

 埼玉県は1日、エスカレーターに立ち止まって乗るよう利用者に努力義務を課す全国初の条例を施行した。事故防止の狙いだが、左右いずれかの列を歩く長年の慣習もある。県民など利用者はどう受け止めているのか。

 条例ではエスカレーターの利用者に立ち止まった状態での利用を求めるほか、管理者には利用方法の周知徹底を要請する。罰則はないが、知事が管理者に対して必要な指導、勧告ができると定めている。

 施行の背景には、エスカレーターでの転倒事故が絶えないことへの問題意識があったという。業界団体の「日本エレベーター協会」の調査によると、2018~19年の全国のエスカレーター事故件数は1550件。うち約6割は「転倒」で、「踏み段上を歩行し、つまずき転倒」が特に多い原因だという。発生場所は、交通機関に設置されたエスカレーターが最も多く、ショッピングセンターや百貨店が続いた。

 施行前日の9月30日の昼、さいたま市大宮区の商業施設「コクーンシティ」を訪れると、エスカレーターの利用者はほとんどが左側の列で止まり、踏み段を歩く人は見当たらなかった。川口市の30代女性は「条例のニュースを見たばかりで意識的に止まっていた」と言うが、「今日は予定がないので余裕があるけど、急いでると忘れるかもしれませんね」。

 ラッシュ時はどうか。同日夜のJR大宮駅(同区)では、エスカレーターの右側を歩く人も散見された。仕事で訪れたという東京都荒川区に住む50代の男性は「(条例は)知らなかったですよ。注意されるまで気付かない人も多いんじゃないですか」と驚いた様子。「これから右側でも人が止まるようになったら、こっちも止まるしかないよね」とも続けた。

 埼玉県の大野元裕知事は9月27日、「習慣を変えることは難しいが『埼玉スタンダード』として広めたい」と語った。ラッシュ時のマナーと県民以外への啓発も課題になりそうだ。

zakzak

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