オリックス・吉田正尚、強行出場の先に描く“イチロー航路” 25年ぶり優勝へ貢献しメジャーの夢つかむ

 パ・リーグの首位攻防戦(ZOZOマリン)は29日、2位オリックスが首位ロッテを15-2と圧倒し2連勝。故障から復帰して3戦目の主砲、吉田正尚外野手(28)のバットが火を噴き、ゲーム差を1まで縮めた。満身創痍で強行出場する執念の先には、前回1996年の優勝と日本一に貢献したイチロー氏の背中がある。自らも25年ぶりの栄冠を置き土産に、大志を抱いて海を渡る。(山戸英州)

 負ければ即、ロッテに51年ぶりの優勝マジックが点灯する背水の直接対決は、帰ってきた頼れる男が連夜の大活躍。

 3回の中前打は得点に結びつかなかったが、2点を追う5回に美馬のフォークをすくい上げ右中間への適時二塁打。一挙6点を奪うビッグイニングの呼び水となった。6回には右中間へライナーで飛び込む22号ソロで追加点。7回の申告敬遠後に代走が送られ、3安打3打点でお役御免となった。

 先発した敦賀気比高の後輩、山崎颯にプロ初勝利をプレゼントした主砲は「途中まで重苦しかったがチャンスは来ると思っていた。打つ方は万全です!」と胸を張ったが、左足が万全からほど遠いのは一目瞭然だ。「再発しての離脱は一番ダメだが、自分の中で割り切っていかないと」と覚悟を決めつつも、走塁は探り探り。アーチの際も足元を気にしながらダイヤモンドを一周した。

 今月5日に左太もも裏筋損傷で登録抹消されると、中軸打者を欠いたチームは首位から陥落。球団関係者は「当初はレギュラーシーズン終了まで試合出場は難しいとの話もあったが、優勝もかかっている最中で長期間休めない。かなり無理を押して1軍に上がっている」と証言する。

 チームにとって今世紀初のリーグVへ千載一遇のチャンス。入団6年目の吉田正にとっても「僕自身、初めてのこと。必死に戦い上を目指す」。ものにできれば、自身の夢にも大きく近づく。アマ時代からメジャーへのあこがれは強く、背番号「34」はフィリーズの大砲、ブライス・ハーパー(28)にあやかったものだ。

 ただ、海外フリーエージェント(FA)権取得は早くて2024年。首位打者で初タイトルを取った昨オフに契約更改が越年となったのは、条件面よりポスティング移籍の交渉が難航したためとの見方が強い。本人は「まあまあ、いろいろ含めて。これからの自分の野球人生をイメージしながら」と核心を避けつつ、否定もしなかった。

 前出関係者は「うちではイチローさん、田口さん(現1軍外野守備走塁コーチ)が、96年の日本一の主力メンバーとして貢献してからメジャー移籍。ファンも周囲も納得したうえで快く送り出せた先例がある。正尚自身も同じ考えがあるはず。無茶しない範囲で頑張って夢をつかんでほしい」と背中を押す。

 “和製ハーパー”を目指して心技体を鍛え、今夏は侍ジャパンの金メダルにも貢献。チームでも悲願の頂点をつかんで今オフ、ハーパーと同じ舞台へと羽ばたけるか。

zakzak

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