英軍艦リッチモンド中国軍牽制か 戦闘艦では初、台湾海峡を通過 川上高司氏「英の対中覚悟を示す」

 英海軍は27日、日本に寄港していた最新鋭空母「クイーン・エリザベス」を中心とする打撃群のうち、フリゲート艦「リッチモンド」が同日、台湾海峡を通過し、次の寄港先であるベトナムに向かったと発表した。中国共産党政権が、台湾への軍事的緊張を高めている状況を受け、中国軍を牽制(けんせい)する狙いがあるようだ。

 「東シナ海でパートナー国や同盟国と忙しく働いた後、ベトナムと人民海軍訪問のため台湾海峡を通っている」

 リッチモンドは同日、公式ツイッターでこう発信した。

 クイーン・エリザベスは7月にインド太平洋に入った。リッチモンドは8月上旬、米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)に寄港し、東シナ海で北朝鮮船が密輸入を図る「瀬取り」を監視した後、数日前に編隊から離れたようだ。

 英メディアによると、2019年に英海軍の測量艦が台湾海峡を通過したことはあったが、戦闘艦の通過が明らかになったのは初めてだという。

 リッチモンドの通過を受け、台湾の邱国正国防部長(国防相に相当)は「わが軍は台湾海峡を通る船舶をすべて把握しているが、干渉はしない」と静観する構えを示した。

 一方、中国軍東部戦区は「台湾海峡の平和と安定を破壊するものだ」などと非難する報道官談話を発表した。

 今回の英海軍の動きをどう見るか。

 拓殖大学海外事情研究所の川上高司教授は「英国は最近、米国やオーストラリアと新たな安全保障の枠組み『AUKUS(オーカス)』を創設し、対中包囲網を敷いた。リッチモンドの動きは、中国が軍事的覇権拡大を進めるのを阻止し、英国が今後、軍事面で南太平洋地域に関与する覚悟を示したものだ。また、台湾が先週、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への加入を正式申請したことに、中国が軍事的圧力をかけることを許さないと警告を発したのだろう」と分析している。

zakzak

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