北 極超音速ミサイル 最新兵器開発に踏み出した正恩氏、速射技術も確立か

産経ニュース
軍事パレードに臨む正恩氏=9日(朝鮮中央通信=共同)
軍事パレードに臨む正恩氏=9日(朝鮮中央通信=共同)

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は米国による極超音速ミサイル実験の成功発表にぶつけるかのように、極超音速ミサイルの初の発射実験に踏み切った。米国や中国、ロシアが開発にしのぎを削る最新兵器の開発に乗り出すことで、軍事技術の高さを国際社会に印象づける狙いもあるとみられる。

「音速の5倍以上の速度を出し、地球のどこでも1時間以内に打撃できる」

北朝鮮の主張を代弁してきた在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙、朝鮮新報は29日、北朝鮮が開発を進める極超音速兵器について「核弾頭も搭載できる」とし、こう解説した。

極超音速兵器は、低空を高速で飛ぶため、従来のミサイル防衛の地上レーダーでの探知が難しい。ロシアが米国のミサイル防衛網に対抗して既に極超音速弾頭を搭載したミサイルを実戦配備しているほか、中国も昨年、極超音速兵器を搭載する新型弾道ミサイル「東風17」の配備を始めたとされる。米国も現地時間の27日、極超音速ミサイルの飛行実験に初めて成功したと発表した。

北朝鮮が極超音速ミサイルの初実験を行ったのは、この米国の発表とほぼ同じタイミングだった。

北朝鮮の朝鮮中央通信は、28日の発射実験について、今年1月の朝鮮労働党大会で示された兵器開発の5カ年計画での「戦略兵器部門の最優先5大課題」の一つだと強調した。実験では、ミサイルの制御や安定性、分離した弾頭部の誘導機動性や滑空飛行特性を実証したとしている。

「アンプル化」した燃料系統とエンジンの安定性も実証したとし、朴正天(パク・チョンチョン)党書記はアンプル化の意義を強調した。注入に時間がかかる液体燃料を容器で密封して保管、装塡(そうてん)する技術を確立したとみられる。固体燃料のように素早く常時発射が可能になることを意味し、韓国の21世紀軍事研究所のリュ・ソンヨプ専門研究委員は「固体燃料とほぼ差がない」と説明した。

韓国軍は、開発の初期段階とみているが、党大会で金正恩(キム・ジョンウン)総書記は多様な核攻撃手段を獲得する方針を表明しており、日米韓への脅威は着実に増しつつある。

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