世界遺産旅行講座

奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島の自然遺産 多くの固有種や絶滅危惧種が生息・生育する貴重な地域

 また、私は奄美大島を訪ねた際には、空港に近い「田中一村記念美術館」にも立ち寄りますが、彼の作品を鑑賞すると、ますます南の島に関心を抱くようになります。田中一村は、奄美大島の自然をこよなく愛し、大島に生息する亜熱帯植物や鳥を繊細な花鳥画に描き、南を目指した画家として「日本のゴーギャン」と呼ばれています。

 その田中一村がたびたび訪れた景勝地「あやまる岬」に立つと、青い空と海に広がる水平線のパノラマが一望でき、南国気分が満喫できますが、近くには「ソテツジャングル」や貝塚跡もあり、島の歴史を感じさせてくれます。

 奄美大島の島民は薩摩藩への年貢として黒糖作りを強制されたため、奄美の平地はすべてサトウキビ畑となり、島民たちは自分たちの食糧を作る畑さえも与えられませんでした。そのため強い潮風が吹く丘にソテツを植えて、その実を食べることで飢えをしのいだといわれています。

 そして、この地は奄美大島の人々が、深く信仰してきたノロ神やユタ神の祭事が行われていた神域でもあるのです。このような神聖な絶景地では、今も昔も人をひきつける何かが存在し、この世界遺産の価値は自然の生態系だけでなく、島の人々の文化にもあると思われます。

 ■黒田尚嗣(くろだ・なおつぐ)慶應義塾大学経済学部卒。現在、クラブツーリズム(株)テーマ旅行部顧問として旅の文化カレッジ「世界遺産講座」を担当し、旅について熱く語る。

zakzak

  1. 【大韓航空機爆破30年】実行犯の金賢姫元工作員インタビュー 「めぐみさんは金正日一家の秘密を知ってしまった」

  2. 中国に「大変失望した」 WHOテドロス事務局長が表明

  3. MEGA地震予測「いま最も危ない」3ゾーンはここだ! 村井氏「震度6程度が1~2月に発生する可能性」

  4. 【劇場型半島】大韓航空機爆破犯の金賢姫元工作員はなぜ「横田めぐみさんは生きている」と確信しているのか

  5. “異常判断”連発の韓国司法 いわゆる「元徴用工訴訟」で国際ルール無視…文大統領が恐れる日本の報復 松木氏「甘えた判断は世界に恥をさらす」