日本やオーストラリアなど環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の加盟11カ国は28日、英国の加盟をめぐる第1回の作業部会をオンライン形式で開いた。日本が作業部会の議長を務め、英国の加盟交渉が本格化する。TPPの2018年12月の発効以来、新規加盟の交渉は初めて。
作業部会は、英国が加盟に向けてこれまで行ってきた取り組みや、加盟の際に改正が必要な国内法令などが議題。
英国は20年1月に欧州連合(EU)を離脱し、今年2月にTPP加盟を申請。6月に交渉入りが決まり、加盟国や英国が作業部会開催へ調整を進めてきた。西村康稔経済再生担当相は24日の記者会見で「日本の国益にとって最善の結果が得られるように取り組んでいきたい」と話した。