カワノアユミの盛り場より愛を込めて

なぜ関西人は東京でぼったくりに遭うのか…徹底的な違い、客引きに対する意識の違い

 新型コロナの感染拡大から1年余り。ワクチン接種が徐々に進む中で酒類を提供する飲食店の規制はまだ緩和されそうにない。今年7月、東京五輪真っ只中の東京、関西から取材のために訪れた筆者は都内のキャバクラでぼったくりに遭った。ぼったくりといってもレディースドリンクを1500円と聞いていたのに、それはシングルサイズの料金でキャバ嬢達が頼んでいたのはダブルサイズで1杯3000円だったという微々たるもの。その程度で騒ぐつもりはないが、ふと関西に住み始めた頃に言われた言葉を思い出した。

 「ワシ、歌舞伎町のキャバクラでボラれたことあるねん」

 梅田のキャバクラに勤務していたときに客から何度か言われたことがある。話を聞いているうちに関西人は東京でぼったくりに遭ったエピソードを1つは持っているという結論に至った。なぜ、関西人は東京でぼったくりに遭いやすいのか? 調べてみると東京と大阪の夜の街には徹底的な違いがあることが分かった。

 関西人がキャバクラに入るとき、まず店の客引きと仲良くなるという。2014年、大阪では繁華街のキタ(北区)とミナミ(中央区)の大部分を業種問わず客引き行為を全面的に禁止区域にすると発表した。しかし、禁止区域であっても店の敷地から1㍍以内の範囲であれば規制の対象外。黒服やオーナーが店前に立ち呼び込みをしている姿を度々見かける。

 その客引きと仲良くなったところで交渉に入り、納得した上で入店する。キャストのドリンクや指名交渉はそこからだが、大阪ではそのような揉め事を防ぐためにレディースドリンクを込みのセット料金にしている店もある。つまり、関西人にとって客引きは信頼おける人物なのだ。

 だが、都内では客引き=ボタックリというイメージが定着している。新宿区では路上での客引き行為は一切禁止とされているので歌舞伎町にいる客引きは100%ぼったくりといい。また、町を歩くと注意喚起のアナウンスがしつこいほど流れている。それでも、フレンドリーに話しかけてくる客引きに関西人は「つい付いて行ってしまったんや」と肩を落とす。

 ちなみに、大阪も2014年に規制されるまではキャバクラやガールズバーなどのぼったくりが耐えなかった。2013年には梅田で料金の支払トラブルで客を殺害したとしてガールズバーの店長の男が逮捕、同年には同じく支払いを巡ってガールズバーの店長を暴行したとして自称会社員の男が逮捕されている。

 しかし、大阪・関西万博やIRの設置が有力視されたことで大阪府警がぼったくり店の摘発に力を入れ始め悪質なぼったくり店は激減。違法行為が確認された店には、被害者に返金をさせるという取り組みも行われている。現在、大阪ではぼったくり注意喚起のアナウンスをほとんど耳にしなくなった。しかし、都内ではコロナ禍で出勤制限や時短営業で稼げなくて店側も必死なのだろうか。筆者が行ったようなプチぼったくり店は今も横行している。

■カワノアユミ アジアの横丁を徘徊するライター。底辺キャバ嬢として歌舞伎町と海外夜遊びに20代を費やす。著書に、アジア5カ国の日本人キャバクラで9カ月間潜入就職した『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)。

zakzak

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