3歳長男を熱湯虐待死、なぜ防げなかったか? 桜利斗ちゃん自身も生前に「たっくん、いや」と“SOS”

摂津警察署から送検される松原拓海容疑者=24日、大阪府摂津市
摂津警察署から送検される松原拓海容疑者=24日、大阪府摂津市

 大阪府摂津市で同居中の交際相手の長男、新村桜利斗(おりと)ちゃん(3)に熱湯を浴びせ殺害したとして、殺人容疑で逮捕された無職の松原拓海容疑者(23)が、母親が外出後、2人きりになった数時間のうちに犯行に及んだ疑いがあることが分かった。複数の関係者から虐待を疑う相談が市に寄せられていたが、なぜ防げなかったのか。

 府警によると、母親は8月31日午後1時すぎに外出し、松原容疑者は午後4時50分ごろ、「浴室内で男児の意識がない」と119番した。松原容疑者は「熱湯を故意に浴びせていない」と容疑を否認しているが、母親の知人によると、事件後「シャワーの温度を60度に上げた」と明かしていたという。

 昨年1月に桜利斗ちゃんが通う保育園が「たんこぶがある」と虐待の疑いを初めて市に通告。市は母子に面会し、児童福祉法に基づく「要保護児童対策地域協議会」の定例会で児童相談所に事案を報告していた。

 今年4月と6月には園と母親の知人から市に松原容疑者の虐待を疑う情報が相次いだ。桜利斗ちゃん自身も生前、母親の知人らに松原容疑者の名前を挙げて「たっくん、いや」と“SOS”を出していた。

 府では4月から府内全域の児童相談所が受理した全ての虐待情報を警察に伝える「全件共有」の仕組みが導入された。しかし、市を経由して児相に情報が入ったため、児相は「受理ではない」として、事件前に警察に情報共有せず、警察が参加しない会議で「緊急性は低い」と判断していた。

 元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏は「自治体はもっと積極的に行動できるはずだが、個人のプライバシーなど事後的に発生する批判を恐れて後手に回っている。子供の命を守ることを最優先に考えることで、国民にも問題が可視化されるのではないか」と指摘した。

zakzak

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