休日明け24日午前の東京株式市場の日経平均株価は大幅反発した。経営が悪化している中国不動産大手、中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)に対する懸念がいったん和らぎ、買い注文が優勢となった。休日前の22日終値に比べた上げ幅は一時600円を超え、節目の3万円を上回った。
午前10時現在は22日終値比509円24銭高の3万0148円64銭。東証株価指数(TOPIX)は37・63ポイント高の2081・18。
恒大は資金繰りが悪化し、社債の利払いができない状況に陥るとの見方が広がっていた。そうした中、恒大のグループ会社が22日に一部の社債の利払いを実行すると発表した。
当面は破綻が回避されたとして投資家心理が改善し、22、23両日の米株式市場でダウ工業株30種平均が大幅に上昇した。24日の東京市場もこの流れを引き継いだ。