22日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は反発し、前日比338・48ドル高の3万4258・32ドルで取引を終えた。上昇は5営業日ぶり。経営危機に陥っている中国の不動産大手、中国恒大集団への過度な懸念が和らぎ、買いが優勢となった。
中国恒大の主要グループ企業が23日に期日が来る社債の利払いを実行すると発表し、デフォルト(債務不履行)をひとまず回避する見通しとなったことが好感された。上げ幅は一時520ドルを超えた。
米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)を終え、量的緩和政策を近く縮小する考えを表明したが、相場の反応は限られた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は続伸し、150・45ポイント高の1万4896・85で終えた。
個別銘柄では、航空機のボーイングや石油のシェブロンの上昇が目立った。医療保険のユナイテッドヘルス・グループは下げた。(共同)